デイヴ・グロールが、3月22日にコーンウォールの地方議会に10代のバンドがガレージで練習するのを妨げる騒音規制について取り下げるよう手紙を送ったことを受けて、議会が返答している。
地元のブラック・リーヴス・オブ・エンヴィというバンドは、冷蔵庫の音よりもやや大きい30〜40デシベルの音量で演奏を行っていたところ、音量を制限するよう議会から命令を受けたという。この4人組のバンドは今月、フー・ファイターズのフロントマンであるデイヴ・グロールに支援を求める手紙を送っていた。
デイヴ・グロールはこれに応じる形で、当局に制限を撤廃することを検討してもらうよう要請している。ツイッターでも公開された手紙のなかでデイヴ・グロールは次のように綴っている。「ミュージシャンにとって、これはプロフェッショナルな設備でリハーサルをする機会を失うってことなんだ。ガレージや地下室は彼らの才能や情熱を伸ばせる唯一の場所なのです」
さらにこう続けている。「私は再検討してくれると信じています。コーンウォールが音楽や芸術にとっての本拠地となるだけでなく、あらゆることが可能な世界で夢を追う子どもたちを応援する場所であるというメッセージを送ってくれるはずです」
コーンウォール議会は当初、ツイッターでデイヴ・グロールに返答して「解決策を見つけるために取り組んでいる」としていた。この度、議会の代表は『NME』に対して声明の全文を発表している。
「現在、議会のコミュニティ保護チームは御意見についての調査を行っており、我々はアドバイスを提示し、解決法を見つけるために関係各位と取り組んでいます。騒音公害について定められた法律は合理的な基準に基づいており、大音量の音楽を日常的に演奏するといった行為は、住宅街では相応しくない可能性があります」
そして、こう続いている。「騒音について苦情を受けた場合、議会が調査を行うことが法律で定められています。今回の場合、一定の騒音について多くの苦情が寄せられていました。しかしながら、我々は当該バンドに演奏を止めるよう指示したり、40デシベル以下で演奏するよう伝えたりはしていません。我々は所定の騒音基準を規定してはいませんが、現在の騒音があまりに大きすぎるとは忠告しました。我々は彼らに、問題を解決するためにガレージに防音設備を導入するか、もしくは特定の時間帯のみに演奏することで妥協するなど、騒音を減らす方法を提示しており、一緒に解決していこうと提案しております。我々は物件の所有者とこれまでに3回話し合いを行っており、これからも彼らへの訪問を重ねて解決策を見つけていきます」
「彼らの練習を止めようとしたことは決してありませんが、我々はすべての当事者の意見を考慮に入れなければならないのです」と声明は結ばれている。
デイヴ・グロールによる手紙はこちらから。
@blackleavesofenvy に関する詳細な情報と、すべての若いミュージシャンに地域社会で練習する場所を提供するためのコーンウォール・キャンペーンについて、あなたがどのような援助ができるかについては、プレンティ氏(scoobsplenty@hotmail.com)にお問い合わせください。 あなたが練習している場所を防音する方法はこちらにまとめてあります。http://foofighters.com/soundproofing
デイヴ・グロールは以前、若いミュージシャンたちにガレージで練習するよう駆り立てている。
2013年に次のように語っている。「ミュージシャンは不要品の販売に行って、古いドラムセットを買って、下手でもやってみるべきなんだ。それで友達にも来てもらって、彼らも下手だけどやってみるんだよ。それで演奏し始めると、人生でも最高の時間を過ごすことになって、突然、彼らがニルヴァーナになったりするんだ」
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