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ビリー・ジョエルはアーティストとしての黎明期を描いた長編映画の製作が発表されたが、ビリー・ジョエル本人はこのプロジェクトを承認または支持していないことを表明している。
映画の編集・監督を手掛けるジョン・オットマンはビリー・ジョエルの駆け出しの時期を描いた映画『ビリー&ミー』の監督を務めることが発表されている。
映画『ビリー&ミー』はビリー・ジョエルが1973年発表のアルバム『ピアノ・マン』で名声を獲得する前の時期を描いたもので、1966年にビリー・ジョエルを発見して、最初のマネージャーを務めたアーウィン・マズールの視点で描かれることになる。
このプロジェクトは現在キャスティングが進められており、今年の秋にカナダのウィニペグとニューヨークで撮影が行われる予定となっている。
映画はアーウィン・マズールの生涯を描く権利を獲得しているほか、ビリー・ジョエルの長年の友人で、ドラマー、映像作家でもあるジョン・スモールの生涯を描く権利も獲得している。ジョン・スモールはこのプロジェクトにコンサルタント、共同エグゼクティヴ・プロデューサー、セカンドユニット・ディレクターとしても参加している。
ジョン・スモールはビリー・ジョエルが初期に結成したバンド、ハッスルズでドラマーを務め、二人によるハードロック・ユニットのアッティラ名義でアルバムもリリースしている。このアルバムはビリー・ジョエルの他の作品とは大きくかけ離れており、ビリー・ジョエル自身も「サイケデリックな駄作」と評している。
しかし、このプロジェクトはビリー・ジョエルの承認を得ておらず、その生涯を描く権利、音楽を使う権利も獲得していないという。
ビリー・ジョエルの担当者は『ヴァラエティ』誌に次のように語っている。「2021年から関係者にはビリー・ジョエルの生涯を描く権利を獲得しておらず、このプロジェクトに必要な音楽の権利も取得できないことが正式に通知されています。ビリー・ジョエルはこのプロジェクトをいかなる形でも承認または支持しておらず、彼の承認なしにプロジェクトを進めようとする試みは、法的にも商業的にも誤った判断となるでしょう」
また、このプロジェクトでビリー・ジョエルの最初の妻で、“She’s Always a Woman”や“Just the Way You Are”の題材となったエリザベス・ウェーバーが描かれるのかどうかも明らかになっていない。
エリザベス・ウェーバーはジョン・スモールと結婚していたが、ビリー・ジョエルのために彼を捨て、それがアッティラの解散に繋がることとなっている。これらの出来事がビリー・ジョエルが深い鬱状態に陥り、自殺未遂を繰り返す原因となり、ジョン・スモールは自殺をしようとしたビリー・ジョエルを発見して、急いで病院に搬送し、二人は和解することとなっている。ビリー・ジョエルとエリザベス・ウェーバーも和解しており、エリザベス・ウェーバーは後にビリー・ジョエルのマネージャーとなっている。
監督を務める予定のジョン・オットマンはマイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael/マイケル』でも編集の筆頭にクレジットされており、ADRのディレクション、最終ミックスの監修など、ポストプロダクションのあらゆるクリエイティヴ面を統括している。
ジョン・スモールは次のように語っている。「本作はビリー・ジョエルの幼少期から、現代を代表する偉大なミュージシャンの一人へと成長していく過程を、最も正直かつ心温まる、そして真実味のある形で描いた作品です。『ビリー&ミー』は真実に基づき、丁寧に作り上げられ、ビリー・ジョエルを心から知り、愛する人々の洞察力によって構築されています。最初から彼のそばにいた者として、この脚本は音楽だけでなく、友情、葛藤、ユーモア、そしてあの時代を特徴づけた創造性の輝きをも捉えています」
ジョン・オットマンは次のように続けている。「脚本家のアダム・リップと私が『ビリー&ミー』を、深く感動的でありながらも楽しい物語に仕上げるために行った構想作業を本当に誇りに思います。本作はビリー・ジョエルの形成期と、ビリー・ジョエル自身がその才能に気づくよりも前に、彼の驚異的な才能を見抜いたアーウィン・マズールとの関係を描いた作品です。確かに、長髪、タバコの煙、当時のリアルな雰囲気は映画制作者としての私を魅了しますが、私がこの作品に本当に惹かれたのは、その根底にある人間性でした」
ビリー・ジョエルはマディソン・スクウェア・ガーデンで行った100回目のレジデンシー公演を収録した『The 100th:ライヴ・アット・マディソン・スクエア・ガーデン -ザ・コンプリート・コンサート-』が5月29日に映像商品としてリリースされることが決定している。
レジデンシー公演の100回目となる公演は2024年3月28日に行われており、このコンサートは80分に編集されたヴァージョンが公演3週間後の4月14日に米CBS-TVにて放映され、のべ1000万人の視聴者を集めたのち、エミー賞を3部門受賞している。
今回の『The 100th:ライヴ・アット・マディソン・スクエア・ガーデン -ザ・コンプリート・コンサート-』は総尺150分に及ぶ長さで、テレビでは放映されなかった11曲のパフォーマンスが追加収録される。
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