元ディープ・パープルのギタリストであるリッチー・ブラックモアが 、ディープ・パープル時代に書いた曲のロイヤリティや経費などを含む75万ポンド(約1億5千万円)の支払いを、二つのマネージメント会社に要求していることが明らかになった。
「ザ・デイリー・メイル」紙によると、リッチー・ブラックモアは、まず会社「ディープ・パープル(海外)」に対し607,797ポンド(約1億2000万円)を請求している。その理由として、手数料を取りすぎていたことや、収入の報告が正しく行われていなかったこと、そして間違った通貨の換算レートを使用していたことなどを挙げている。彼はまた1967年に設立されたディープ・パープルの最初の出資会社「HECエンタープライズ」に対しても、不適切な会計の修正や度重なる収入の未報告、そして合意した金額以上の支出を理由に102,318ポンド(約2000万円)の支払いを請求している。さらに 2007年〜2013年を対象に両マネージメント会社の会計監査を行った際の、43,499ポンド(約830万円)も合わせて請求しているという。
この件に関しては、第2期のディープ・パープルのメンバーがすでにロイヤルティの未払いに対し法的な訴訟を起こしており、リッチー・ブラックモアはそれに倣った形となっている。2003年に、第2期のメンバー、イアン・ギラン、ジョン・ロード、イアン・ペイス、ロジャー・グローヴァーが、同じく二つのマネージメント会社を訴え、リッチー・ブラックモアが関わることなく和解に合意していた。これに対しリッチー・ブラックモアは、自分もこの件に関与すべきだと主張しており、14枚のアルバムから得た85%までの利益中、5分の1は自分のものだと主張している。
リッチー・ブラックモアは、9月にブラックモアズ・ナイトとして10作目のアルバム『オール・アワー・イエスタデイズ』をリリースする予定となっている。ブラックモアズ・ナイトは妻のキャンディス・ナイトと結成した中世音楽にインスパイアされたフォークグループで、ディープ・パープルやレインボーといったリッチー・ブラックモアのこれまでのバンド同様、メンバーが度々入れ替わっている。ウィキペディアによると、26人ものメンバーが在籍していたという。
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