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カニエ・ウェストは2026年のワイアレス・フェスティバルでヘッドライナーを務めることに批判が寄せられていることを受けて、イギリス政府による入国審査の対象となっていると報じられている。
カニエ・ウェストはロンドンのフィンズベリー・パークで7月10日から12日にわたって開催されるワイアレス・フェスティバルのヘッドライナーを務めることが先週発表されている。ワイアレス・フェスティバルでのライヴは「カニエ・ウェストの最も象徴的な作品を辿る3夜連続の歩み」になると評されている。
しかし、カニエ・ウェストをヘッドライナーに据えたことには多くの批判が寄せられており、イギリス首相のキア・スターマーは「カニエ・ウェストが過去に反ユダヤ主義的な発言やナチズムに賛辞を寄せていたにもかかわらず、ワイヤレス・フェスティバルに出演することが決定したことは非常に憂慮している」と述べている。
カニエ・ウェストがブッキングされたことを受けて、ペプシ、酒造企業のディアジオ、ペイパル、ロックスター・エナジーといった企業はスポンサーを降りることが発表されている。
今回、BBCはカニエ・ウェストがイギリス政府による入国審査の対象となっていると報じている。大臣は外国人の入国が「公共の利益に資さない」と判断した場合、入国を禁止する権限を有している。カニエ・ウェストは過去にもオーストラリアへの入国を拒否されたことがある。
ロンドン市長のサディク・カーンもカニエ・ウェストがブッキングされたことに反対しており、カニエ・ウェスト過去の発言や行動は「ロンドンの価値観を反映するものではない」と評している。ユダヤ人指導者評議会や反ユダヤ主義抗議キャンペーンも反対を表明している。
現地時間4月6日、元財務大臣で、ホロコースト祈念日トラストの現会長であるサジド・ジャヴィドもワイアレス・フェスティバルがカニエ・ウェストをブッキングしたことを批判して、公演を中止しなければ、内務大臣がカニエ・ウェストのイギリス入国を阻止するだろうと「確信している」と述べている。
カニエ・ウェストによる反ユダヤ主義的な発言は2022年にソーシャル・メディアで一連の不適切な発言をしたことから始まっている。そうした発言により彼のインスタグラムとツイッターのアカウントは停止され、弁護士、エージェント、レーベルに加え、ヴァレンシアガやアディダスといったファッション・ブランドからも契約を解除されている。
当初、カニエ・ウェストは複数のインタヴューで発言について謝罪を拒否して、「ユダヤ人はヒトラーを許すべきだ」と述べていた。しかし、2023年にカニエ・ウェストはユダヤ人コミュニティに謝罪しており、翌年には自身の行動の原因はアルコールにあると主張していた。カニエ・ウェストに対しては反ユダヤ主義的言動を理由とする訴訟も複数起こされることとなっていた。
カニエ・ウェストは2025年にユダヤ人コミュニティに謝罪したことを撤回して、自らを「ナチス」と宣言することになったが、その後、ユダヤ教のラビと面会して、『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙に全面の謝罪広告を掲載することとなっている。
カニエ・ウェストはニュー・アルバム『ブリー』のリリースを記念して、4月1日・3日にロサンゼルスのソーファイ・スタジアムでライヴを行っており、観客に対して「今夜、これまでのことはなかったことにしよう。そうだろ、ロサンゼルス?」と語っている。
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