PIETER M VAN HATTEM/NME

Photo: PIETER M VAN HATTEM/NME

ビッフィ・クライロがニュー・アルバム『エリプシス』の発売日を発表し、あわせて新曲を公開している。

『エリプシス』は、2013年発表のダブル・アルバム『オポジッツ』に続く作品で、ワーナー・ブラザースと14thフロア・レコーディングスより7月8日にリリースされる。

新曲“Wolves Of Winter”は「Beats 1」のゼイン・ロウの番組で初公開されており、以下で聴くことができる。

ゼイン・ロウに対してシンガーのサイモン・ニールは次のように語っている。「7作目のアルバムで僕らは新しいことを言ってるんだ……もう一度ファースト・アルバムかのように感じるようとしたんだよ。俺らはまだ根性が残ってるからね。今なお驚かせるために、俺たちはやってるんだよ」

プレス・リリースでサイモン・ニールは新曲について次のように語っている。「“Wolves Of Winter”は俺たちが縄張りで狼になることについてなんだ。もし縄張りにやってきたら、俺たちは八つ裂きにするだろうね」

来たる通算7作目のニュー・アルバムのサウンドについてサイモン・ニールは先日『NME』に、できる限り「混沌とした」ものになるとし、アルバムについて「今まで作ってきた中で最高のもの」だとしている。「俺たちは自分たちの方向性を変えさせて、自分たちの気を揉ませたかったんだよ」

「俺たちは初めてちゃんとプログラミングをいじり回してみたんだ。それで、ヘヴィな部分をヘヴィなギターやディストーションで作るというより、激しいサウンドを作るために別の方法を見つけようとしたんだよ」とサイモン・ニールは続けている。

「前作よりも無駄なく、引き締まったものになってるよ。オーケストラもないしね」と彼は続けている。「このアルバムはシネマティックなサウンドとは正反対のものになってるんだよ。前作がリドリー・スコットだとしたら、今回はよりジョン・ウォーターズなんだ。まったくもってダーティなんだよ。エイサップ・ロッキーの最新作とか、最近のヒップホップから多くの影響を受けていてね、あれらの作品はマジで素晴らしいよね。だってグライムっぽくってダーティで、下品なサウンドを美しいヴォーカルやなんかと混ぜているんだ。俺らも、アルバムを通してカオスの瀬戸際を歩くようにバランスをとろうとしたんだ。サウンドはまさにビッフィと言えるものになってるよ。ロックというよりはロッキングという感じだね」

サイモン・ニールはアルバムを新章の始まりだとしている。「僕にとって最初の3枚のアルバムはローファイで痩せこけたプログレッシヴ・メタルで、最近の3枚はビッグ・ボーイのアルバムというか、大きくて偉そうな音楽だったんだ。今回のアルバムは混沌さを受け入れているんだよ。このアルバムは暗闇のなかで道を見つけたような感じがちょっとある初めてのアルバムなんだ。面白いことになると思うよ。多分、10代の前のアルバムなんだ。再起動だね」

「闘争心を剥き出しにしたアルバムで、僕を悩ます人々に向けた初めてのアルバムなんだ。このアルバムは、俺は自分が誰だか知っていて、ここが強みで、ここが弱点で、これはファイト・ロックであり、ビールを口に注いでいるようなロックだって言っている感じがするんだよね」

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