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ジェイ・Zはケンドリック・ラマーとドレイクの確執について自身の見解を語り、「バトルがもはやヒップホップ・カルチャーの一部である必要があるのか分からない」と語っている。
ケンドリック・ラマーとドレイクの確執は2024年から2025年にかけて大きな話題となっており、ディス・トラックの応酬から始まり、名誉毀損訴訟、そして両者の私生活にも影響を及ぼす複雑な対立へと発展することとなっている。
ジェイ・Zはこの確執に間接的に関与しており、スーパーボウルのハーフタイム・ショーのヘッドライナーを最終的に選定するのは彼の会社であるロック・ネイションであり、2025年のハーフタイム・ショーでケンドリック・ラマーは物議を醸した一節でシンガロングを巻き起こすこととなった。
今回、ジェイ・Zは『GQ』誌の独占インタヴューでこの確執について初めて口を開き、自分の見解は「ブレイクダンス、グラフィティ、DJ、バトル」という「ヒップホップの4本の柱」に関する現状に基づいたものだと語っている。
ジェイ・Zはブレイクダンスは「もはやラップの最前線ではなく」、グラフィティは「ヒップホップの一部ではなく」、そして「アーティストの半分はDJの名前すら知らない」と語っている。
「最後の柱はバトルだよね」とジェイ・Zは続けている。「興奮するのは好きだし、スパーリングも好きだけど、今の時代、バトルにはネガティヴな側面が多すぎて、いっそバトルなんてないほうがいいとさえ思う」
「今回の件ではケンドリック・ラマーのことを好きな人たちはドレイクが何を作ろうと嫌ってしまう。まるで人格攻撃のようだ。それを自分が好きなのかは分からない。私たちの成長に役立つのかどうかも分からない。特にソーシャル・メディアでは予期せぬ影響もあるからね」
「やり過ぎなところがあったし、子どもたちも巻き込むことになった。それは自分の好むところじゃない。年寄りが説教しているように聞こえるかもしれないけれど、音楽で競い合うという点では関係を崩壊させるよりもコラボレーションを通して同じことを達成できると思う。以前はソーシャル・メディアがなかったから、それでよかった。バトルをして、楽しんで、そして次に進んだ。今のテクノロジーでは成立するのか分からない」
ジェイ・Zは「現時点ではそれだけの価値があるのか分からない」と締めくくっている。「バトルがもはやヒップホップ・カルチャーの一部である必要があるのか分からないんだ。ブレイクダンスから育ってきたし、グラフィティも大好きだ。昔のMCの仕事はDJへの注目を集めることだった。ラッパーが何を言うのか聞いてみたい。今や最後の柱はバトルだ。いろんな問題が関わってくるけどね。こんな考えを持っている自分が嫌だよ。実のところはね。どんな風に聞こえるかは分かるからね。でも、思っているのはこういうことだ」
ジェイ・Zは自身の立場について次のように続けている。「私たちのコミュニティの声を封じ込めようとする動きが明らかにある。右翼的な動きだよ。何かを求めるあまりスタンのような狂信的なファンの渇望によってカルチャーもそこに喜んで加担している。奇妙な時代に暮らしているよね。果たしてどうなっていくのかは自分も知りたいよ」
ジェイ・Zは7月10日・11日に名作『リーズナブル・ダウト』と『ザ・ブループリント』を記念した2公演を行うことを発表していたが、「前例のない需要」を受けて7月12日に3公演を行うことが発表されている。
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