Photo: Anton Corbijn

U2は日本時間2月19日に6曲を収録したEP『デイズ・オブ・アッシュ』をリリースしている。

2026年後半に予定されているニュー・アルバムに先駆けてリリースされるEP『デイズ・オブ・アッシュ』は、新曲5曲と詩の朗読1篇が収録されている。

ボノはEPについて次のように語っている。「この1年、4人で再びスタジオに入り、スリリングな時間を過ごした。『デイズ・オブ・アッシュ』の曲は、今年後半にリリース予定のアルバム収録曲とは雰囲気もテーマも大きく異なっている。これらは、世に出るのを待ってはいられない衝動から生まれた、反抗と失意、そして嘆きの楽曲だ。この先には祝福の歌も出るが、今まさに取りかかっているところだ。僕たちが毎日、小さな画面越しに”当たり前”みたいに見せられている痛ましい出来事……そんな狂った、人を狂わせる時代が当たり前なわけがない。まずは僕ら自身がそれに立ち向かわなければ、未来を信じることも、互いを信じることもできない。“もし希望が持てる可能性があるなら、それは義務だ……”、この一節はレア・イピから借りた。笑いもあったらいいね。ありがとう」

ラリー・マレン・ジュニアは次のように続けている。「僕たちの新作を聴きたい人がいるのかどうかは問題じゃない。自分たちが“これは聴かれるに値する音楽だ”と思えるものを作れているかどうかなんだ。今回の新曲は、これまでの僕たちのベストの作品に並ぶ出来だと自負できる。いつ出すべきかはいつも話し合うけど、正解はわからない。ただ、今の世界の状況を見ていると、今が出すべきタイミングなのだと感じる。バンドのごく初期から、アムネスティやグリーンピースと関わってきたように、自分たちの立場を示すことから逃げたことは一度もない。そのせいで厄介なことになることもあったし、何らかの反発は必ずある。だがそれこそが僕たちを形作っている大きな部分であり、今もこうしてバンドが続いている理由なんだ」

アダム・クレイトンは「すごく楽しみだよ。これらの新曲は、まさに今届けられるべきタイミングで、やってきた曲ばかりだ」と語っている。

ジ・エッジは次のように述べている。「僕らが信じるのは、力によって国境が消し去られることのない世界。恐怖によって文化、言語、記憶が押し黙らされることのない世界。人々の尊厳が交渉材料にされることない世界。その信念は一過性じゃない。政治における流行でもない。それは僕たちが立つ地面。その上に僕らは共に立つ」

“American Obituary”はレネー・ニコル・グッドがアメリカ移民関税執行局の職員によって殺害された事件を題材にしている。

“The Tears Of Things”はフランシスコ会修道士のリチャード・ロールによる著書から取られている。

“Song of the Future”は主人公のサリナが讃えるのは、2022年に起きた“女性・命・自由(Woman, Life, Freedom)運動”で街頭に立った何千人ものイラン人女子生徒のひとり、16歳のサリナ・エスマイルザデの命となっている。抗議行動のきっかけとなったのは、その年の9月16日、政府が定める通りにヒジャブを着用していなかったとして、いわゆる道徳警察に逮捕された後に負った傷が原因で、テヘランでクルド系イラン人女性マフサ・アミニが亡くなっており、その7日後、サリナはイランの治安部隊の暴行が原因で命を落としている。

“Wildpeace”はイスラエル人の作家/詩人イェフダ・アミハイの詩の朗読で、ナイジェリア人アーティストのアデオラ(レ・ザマゾン・ダフリックのメンバー)が朗読し、U2とジャックナイフ・リーが音楽を手がけている。

“One Life At A Time”は3人の子の父親であるパレスチナ人、アウダ・ハサリーンに捧げた曲だという。非暴力活動家、英語教師のアウダは、2025年7月28日、パレスチナ西岸地区の地元の村で、イスラエル人入植者イノン・レヴィによって殺害されている。

“Yours Eternally”はウクライナのミュージシャンから兵士になったタラス・トポリアと、エド・シーランとのコラボレーションとなっている。

“Yours Eternally”はウクライナ人の撮影監督・映画作家イリヤ・ミハイルス監督による4分半のドキュメンタリー映像もあり、ロシアによるウクライナ侵攻から4年目の2月24日に公開される。

また、EP『デイズ・オブ・アッシュ』リリースに伴い、U2のファンクラブ誌『プロパガンダ』が一回限りのオンライン・マガジン(一部、限定印刷版)として復活することも決定している。そんな『プロパガンダ』の初期のスピリットを引き継いだ、限定印刷版/オンライン・マガジン『U2 – Days Of Ash: Six Postcards From The Present… Wish We Weren’t Here』(全52頁)はEP『デイズ・オブ・アッシュ』と同時公開されている。

https://propaganda.u2.com/

映画監督のイリヤ・ミハイルス、映画プロデューサーのピョートル・ヴェルジーロフ、ミュージシャンであり、兵士のタラス・トポリアへの独占インタヴューのほか、EP収録曲の歌詞、U2の4人によるノーツ、さらにはボノへのQ&Aインタビューが『プロパガンダ』には掲載される。

EPのストリーミングはこちらから。

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