MARIA MOCHNACZ/PRESS

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PJハーヴェイの新曲“The Community of Hope”の歌詞と内容について、アメリカの政治家やワシントンD.C.の第7選挙区の議員候補たちから批判が相次いでいることが明らかになっている。

PJハーヴェイは、2011年リリースの『レット・イングランド・シェイク』に続く新しいスタジオ・アルバム『ザ・ホープ・シックス・デモリッション・プロジェクト』を発売予定で、これに先駆け新曲“The Community of Hope”を公開している。

今回、ワシントンD.C.の中にある開発途中で経済的に貧窮しており、“好ましくない”地区であると見なされる第7選挙区について書かれたこの曲に(「今ここは、ただのドラッグ漬けのゴースト・タウン/でもそれが人生」と歌っている)、アメリカの政治家たちが腹を立てているという。PJハーヴェイは曲の中で、このエリアの中心にあるベニング・ロードを「死の小道としてよく知られている」と表現している。

ニュース・サイト「DCist」によれば、ヴィンセント・グレイ元市長は「この愚かな曲に反応するのもバカらしい」と述べており、彼の選挙の経理担当者も「PJハーヴェイと音楽の関係は、ピアーズ・モーガンとCNNみたいなもの」だと付け加えている。

“The Community of Hope”は以下のページで番組全編を再生し、開始から50分38秒のところで聴くことができる。

http://www.bbc.co.uk/programmes/b0721htf

ワシントンD.C.の市会議員であるイヴェット・アレクサンダーは、次のようにツイートしている。

@DCist確かに第7選挙区と第8選挙区について、いくつかの言及があった。私はすべてのアーティストの表現方法を尊重するけれど、この曲は第7選挙区のことを描いていないわ!

元国会スタッフでもあり、第7選挙区の議員候補でもあるグラント・トンプソンは、「この都市のことをもっとよく見る必要がある」と述べ、次のように続けている。「私の公約の一つは、第7選挙区にもっと多くのレストランを呼び込むことだ。我々は開発の点から言って、最後の開拓者だ。この地区には食料品店が1軒しかない。これはお粗末なリーダーシップの結果ではないか」

伝えられている通り、ニュー・アルバム『ザ・ホープ・シックス・デモリッション・プロジェクト』は4月15日のリリース予定で、PJハーヴェイは今年のグラストンベリー・フェスティバルとフィールド・デイに出演が予定されている。

通算9作目となるニュー・アルバムのリリースについては、ヘヴィなリフを弾く短い映像と共に昨年12月に発表されている。

『ザ・ホープ・シックス・デモリッション・プロジェクト』はアナログ盤、CD、ダウンロードでリリースされる。

アルバムのトラックリストは以下の通り。

‘The Community of Hope’
‘The Ministry of Defence’
‘A Line in the Sand’
‘Chain of Keys’
‘River Anacostia’
‘Near the Memorials to Vietnam and Lincoln’
‘The Orange Monkey’
‘Medicinals’
‘The Ministry of Social Affairs’
‘The Wheel’
‘Dollar, Dollar’

アルバムのトレイラー映像はこちらから。

アルバムのレコーディングは、昨年にロンドンのサマーセット・ハウスで一般公開されたオープン・レコーディング・セッションで行われたという。

PJハーヴェイはシェイマス・マーフィーと一緒に、彼の詩や写真、映像とともに10曲の新曲を演奏するライヴをロンドンで10月に行っている。

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