GETTY

Photo: GETTY

ザ・ローリング・ストーンズは3月16日、10年ぶりとなるメキシコでのライヴを行い、その中で、当時逃亡中だった「エル・チャポ」ことホアキン・グスマン受刑者と俳優のショーン・ペンの物議を醸したインタヴューを冗談の種にしている。

バンドはメキシコ・シティを再び訪れ、6万人以上のファンを前にメキシコ・シティのスタジアムにてライヴを行っている。このライヴは、現行の南米ツアーの最後を飾る3公演の初日となっていた。

米『ローリング・ストーン』誌によると、ミック・ジャガーは、有罪判決を受けた麻薬王の「エル・チャポ」ことホアキン・グスマン受刑者の逃走中、秘密裏にインタヴューを行ったことがメキシコで物議を醸している、俳優のショーン・ペンをからかっている。

「ショーン・ペンはホテルまで僕にインタヴューしに来たんだけど、僕は逃げたよ」と、ミック・ジャガーはスタジアム中から湧き上がる歓声に向かって語っている。その後、ミック・ジャガーは次のように語っている。「僕たちが前回メキシコに来た時から10年経ってるね」「戻って来れて、すごくいい気分だよ」

「俺は、世界中の誰よりも多くのヘロインやメタンフェタミン、コカイン、大麻を供給してるんでね。潜水艦や航空機、トラックやボートの一団を持ってるんだ」と、「エル・チャポ」ことホアキン・グスマン受刑者は、独占インタヴュー内でショーン・ペンに語っている。「いいか、俺はただ自分を守ってるだけで、それ以上のことはしてない。面倒を起こすかって? それは絶対ない」

「もし利用されていなければ、売れることはないんだよ。日々、利用される量が増えてるっていうのは本当さ。だからどんどん売れていくんだ」

2人のインタヴューはこちらから。

一方、ザ・ローリング・ストーンズは、バンドにとって初となるキューバでの公演を3月25日に無料で行うことが明らかになっている。

ライヴが行われるのは1957年に建てられたハヴァナの複合スポーツ施設であるシウダー・デポルティーヴァで、公演は「コンサート・フォー・アミティ(親睦のためのコンサート)」と題されており、1959年にキューバで革命政権が成立して以降で最大のライヴとなるという。

ザ・ローリング・ストーンズは、「わたしたちは長いキャリアのなかで多くの特別な場所でライヴを行ってきました。しかし、ハヴァナでのライヴはバンドにとって画期的なイベントとなるでしょう。キューバにいるわたしたちの友人たちにとってもそうなることを願っています」という共同声明を発表している。

昨年10月にミック・ジャガーが南米ツアーのために、キューバを訪問してライヴ会場を探していると、同国の共産党機関紙『グランマ』は報じていた。ライヴのセットリストは「ストーンズのクラシック・ヒット」と「特別な逸品」で満ちたものになるという。

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ