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フィリップ・アンセルモがナチス敬礼の騒動を起こしたことを受けて、彼の所属バンドであるダウンがヨーロッパツアーのキャンセルをしている。

パンテラでフロントマンを務めていたことで知られるフィリップ・アンセルモだが、パンテラのギタリストだった故ダイムバッグ・ダレルを偲んで、ハリウッドで開催されたダイムバッシュ2016に参加した際、演奏の終わりに挨拶をした場面で敬礼をして「ホワイト・パワー(白人の力)!」と叫んでいる様子を映像に収められており、その後謝罪を余儀なくされている。

当初、フィリップ・アンセルモはこの行動を「冗談だ」としていたが、問題の発覚後にはダウンがオランダで開催されるフェスティバルの参加を取りやめており、続いてフィリップ・アンセルモがバンドを去るとの声明を出している。

そして、今回フィリップ・アンセルモは、ダウンロード・フェスティバルへの参加を含めて、この夏予定されていたヨーロッパツアーの全公演をキャンセルしたことを認めている。

AFP通信によると、「自らのとんでもない過ちで、自分の評判に大打撃を与えてしまった。それは当然だ! しかし指摘しておきたいのは、この泥酔事件が示すであろう俺の姿より、皆はもっと俺のことを理解している」と彼は記している。

更に、このように続けている。「兄弟よ、これを伝えるのはもっと心苦しいのだが、今年のヨーロッパツアーは行うべきではないと判断した」

先日、ダウンのバンドメンバーであるペッパー・キーナンはフィリップ・アンセルモの謝罪を受け入れると表明しており、「彼が心にヘイトを抱いていないことを知っている」と語っている。

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