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レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストであるトム・モレロはドナルド・トランプ政権が記者会見でナチスのスローガンを使用したとして批判している。
先週、ミネアポリスでは大規模な移民取り締まりを行っている最中にアメリカ移民関税執行局の職員によってレニー・ニコル・グッドが射殺される事件が起きている。3児の母で詩人としても活動していたレニー・ニコル・グッドが亡くなったことを受けて、アメリカでは抗議運動が広がることとなっている。
アメリカ移民関税執行局の活動を監視する「地域パトロール」のボランティアとして活動していたレニー・ニコル・グッドは車内で射殺されており、現場の映像では職員との衝突から車で逃れようとする様が映っていた。国土安全保障省はこれに異議を呈して、レニー・ニコル・グッドが職員を「轢こうとしていた」と主張している。
クリスティ・ノーム国土安全保障長官は先日の記者会見で職員がレニー・ニコル・グッドを射殺したのは正当防衛だったと考えていると語っている。
今回、トム・モレロはインスタグラムでクリスティ・ノーム国土安全保障長官を批判しており、「ナチスの大量虐殺のスローガン」が「そのまま」記された演壇で記者会見を行っていたと述べている。
演壇に描かれていたフレーズは「One of ours, all of yours」というものとなっている。

トム・モレロはインスタグラムのストーリーで「チェコの村で親衛隊将校が殺害された時にナチスが報復として村の男性住民全員を殺害した」ことから生まれたフレーズだと述べている。
トム・モレロは「Fuck Trump」と背面に描かれたギターを掲げる写真もインスタグラムに投稿しており、アーネスト・ヘミングウェイによる『誰がために鐘は鳴る』の一節、「自分がファシストだと気づいていない者がたくさんいるが、時が来れば気づくだろう」を引用している。
トム・モレロの主張に対して国土安全保障省は米『ビルボード』誌に「気に入らないものをすべて『ナチスのプロパガンダ』と呼ぶのにはうんざりしています」と述べている。
「国土安全保障省はアメリカ国民とコミュニケーションを図るためにあらゆる手段を講じて、アメリカを再び安全にするという歴史的な取り組みについて引き続き情報を提供していきます」
米『ビルボード』誌は米国ホロコースト記念博物館が親衛隊が1933年から1934年にかけて強制収容所システムを管轄していたと伝えていることにも言及している。トム・モレロが主張するように「One of ours, all of yours」というスローガンが実際に当時のものなのか、博物館に問い合わせたとも述べている。
ミネアポリスでレニー・ニコル・グッドが射殺されたことを受けて政権を批判したのはトム・モレロだけではなく、俳優のマーク・ラファロはゴールデングローブ賞授賞式のレッドカーペットでドナルド・トランプ大統領のことを「最低の人間」と評している。
マーク・ラファロは襟に「BE GOOD」と記されたピンバッジも身に着けており、『USAトゥデイ』紙に次のように語っている。「これは殺害されたレニー・ニコル・グッドに捧げたものだ。私たちは不法に侵略したベネズエラとの戦争の真っ最中で、ドナルド・トランプ大統領は国際法など彼にとってどうでもいいものだと世界に語っている」
「彼にとって重要なのは自身の道徳心だけだが、彼は有罪判決を受けた重罪犯だ」とマーク・ラファロは続けている。「彼は最低の人間だ。世界最強の国としてこの人物の道徳心を頼りにしようとするなら、私たちは多くのトラブルに巻き込まれることになる」
ビリー・アイリッシュはレニー・ニコル・グッドが射殺されたことを受けてアメリカ移民関税執行局を「テロ組織」と評されており、政府はこの発言に反応を示している。
国土安全保障省の秘書官であるトリシア・マクラフリンは次のように述べている。「ビリー・アイリッシュはきっと新たに公開された映像を観ていません。この映像は国土安全保障省がずっと主張してきたことを裏付けるものです。あの人物は法執行機関を妨害して、連邦法執行機関の殺害または身体的危害を加えるために車両を武器にしようとしていました」
「アメリカ国民はこの映像を自らの目と耳で観て、自ら判断すべきです」
トム・モレロは昨年8月にアメリカ移民関税執行局に抗議するためのプレイリスト「ファックICE」も公開している。
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