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エラスティカのシンガーだったジャスティーン・フリッシュマンが珍しくインタヴューに答え、バンド時代のことや画家としての新しいキャリアについて語っている。

ジャスティーン・フリッシュマンは、エラスティカで1995年発表の『エラスティカ』と2000年発表の『ザ・メナス』という2枚のアルバムをリリースした後、2001年に解散している。エラスティカの終焉後は、主に公の場での脚光からは離れたところで暮らしていたが、珍しくインタヴューに答えている。彼女は2003年に短い期間だけM.I.A.のデビュー・アルバムで楽曲を共作するために音楽に復帰している。

今回、自身の作品が展示されているニューヨークでのザ・ヴォルタ・アート・フェアの場で『ガーディアン』紙の取材に彼女は答えており、音楽からアートへの転向について次のように説明している。「バンドにいる時、大好きだったことの一つがヴィジュアルの要素だったの。音楽を作るのと同じくらい楽しかったわ」

「自分のパフォーマンスの映像を観ている時、別の人間だと感じたの」とエラスティカ時代について語り、元恋人であるブラーのデーモン・アルバーンとは何年も会っていないものの、スウェードを一緒に結成して交際していたブレット・アンダーソンとは今も友人だと明かしている。

「正直、本当に音楽を作りたいという情熱は持ってないの」とジャスティーン・フリッシュマンは続けている。「(絵で)自分の媒体を見つけたと本当に感じているの。また、わたしは人付き合いが苦手な人間だとも思ってるの。対処してるけど、本当は自分のことをやってる時が幸せなのよ。絵のスタジオにいて、いろんなことが明らかになっていって、素晴らしいことが起こるのを見てると、本当にわたしがいるべき場所だと感じるの。音楽では、もうそうした感情は得られないと思う。ずっとジェットコースターに乗って、恐ろしい衝突があるんだろうなって感じだったから」

しかし、彼女はこうも語っている。「世界中を回って、95年や96年にこの星の現実を垣間見ることができたし、たくさんの憧れの人にも会えた。最も価値あるレッスンの一つは、成功が必ずしも裕福にしてくれるわけではないし、人生を豊かなものにしてくれるわけでもないと分かったことよね。わたしたちはセレブリティを重要視するカルチャーのなかで暮らしていて、有名であることがすごいことなんだと感じながら大人になったわけよね」

ジャスティーン・フリッシュマンは、彼女のアートの熱心な収集家には「エラスティカにいたことを知らない」人もいると語っている。「ヴォルタにはショート・フィルムを出品したんだけど、『本物のファンであることを君に伝えなくちゃならない』って男性が打ち明けてくれたのね。わたしはてっきり『彼がエラスティカのことを言ってるんだ』と思ったの。そうしたら、彼が絵について話していることが分かったのよ。素晴らしいわよね」

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