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スポティファイはライブラリをスクレイピングした「非道な」グループを批判する声明を発表している。
米『ビルボード』誌は海賊行為によってスポティファイの「2億5600万行のトラック・メタデータと8600万件のオーディオファイル」がスクレイピングされ、合計約300テラバイトに及ぶ大量のトレントとしてP2Pネットワーク上で配布されるとするオープンソースの検索エンジン「アナズ・アーカイヴ」のブログ投稿が注目を集めていると報じている。
「アナズ・アーカイヴ」では主に書籍や論文が共有されており、直接ファイルをホストしていないため、海賊行為の疑いを否定している。現在、イギリスではウェブサイトへのアクセスが制限されているが、投稿ではスクレイピングについて「人類の知識と文化を保存する」という使命と、「保存を主目的とした音楽アーカイブを構築する」という使命の一環だと述べられている。
スポティファイのスポークスパーソンは米『ビルボード』誌に次のように語っている。「スポティファイは違法なスクレイピングを行っていた非道なユーザーアカウントを特定し、無効化しました。こうした著作権を侵害する攻撃に対する新たな安全策を実装し、不審な行動を積極的に監視しています。設立当初から、アーティスト・コミュニティと共に著作権侵害に立ち向かい、業界パートナーと積極的に協力してクリエイターの保護と権利擁護に取り組んでいます」
7億人以上のアクティヴ・ユーザーを抱える業界の牽引役であるスポティファイはここ数週間、サービス上でのアーティストへの支払いをめぐり、厳しい批判にさらされている。ロス・キャンペシーノス!は2025年に大手ストリーミング・サービスからどれだけの支払いがあったのかを公表して、各種ストリーミング・サービスの1再生あたりの支払金額も明らかにしている。
また、「スポティファイ・アンラップド」と題した運動はアプリ上でAIによる音楽やアメリカ移民関税執行局の広告が見つかったとして、サービスのボイコットを呼び掛けている。この運動は「ノー・キングス」という抗議活動を主導した草の根の団体、5050ムーヴメント、インディヴィジブル・プロジェクト、ワーキング・ファミリーズが提唱したものとなっている。
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