
Photo: GETTY
ウィーザーのベーシストであるスコット・シュライナーの元妻、ジリアン・ローレン=シュライナーは沈黙を破って、ロサンゼルス市警との銃撃事件と離婚について語っている。
ジリアン・ローレン名義でベストセラー作家として活動するジリアン・ローレン=シュライナーは4月8日に警察官から銃撃を受け、命に別条はないものの負傷し、今春初めに逮捕され、大きな話題となっていた。
ロサンゼルス市警はその後、高速道路でのひき逃げ事件から住宅街に逃走した3名の容疑者を追っていると、そのうちの1人がジリアン・ローレン=シュライナーの敷地内に侵入しようとしたということで、ジリアン・ローレン=シュライナーは容疑者に向けて発砲した後、警官に銃を向け、銃を下ろすよう求められても拒否したと述べている。
ジリアン・ローレン=シュライナーは警官によって肩を撃たれ、病院に搬送された後、拘束されている。今年5月、ジリアン・ローレン=シュライナーは容疑を否認し、9月には裁判官がメンタルヘルスの診療への切り替えを命じたため、事件による収監を免れている。
今回、ジリアン・ローレン=シュライナーは事件後初となるインタヴューに応じている。「家族を守るためにできる限りのことをしていました」と彼女は米『ローリング・ストーン』誌に語っている。「あの衝動は正当防衛でした」
ジリアン・ローレン=シュライナーは米『ローリング・ストーン』誌に対して事件の一部について話すことができないと説明している。彼女は現在、2年間に及ぶメンタルヘルスの診療への切り替えプログラムを受けている最中で、それが終われば容疑は完全に取り下げられると見られるが、厳密に言えば、彼女の事件はまだ係争中となっている。
「私の世界は一瞬にして粉々に崩壊しました」とジリアン・ローレン=シュライナーは事件の余波について語っている。「人生をかけてトランプの山札を全部揃えていたような感じです。ある日、それを取り上げられ、空中に投げられて、カードがどう落ちていくのか、見守っているようなものなのです」
ジリアン・ローレン=シュライナーは殺人未遂の容疑で逮捕されたと新聞の見出しが躍る中、逮捕されて、刑務所に連行された時のことを振り返っている。独房の中では壁に描かれた落書きを記憶しようとしていたという。
「そのおかげで何時間も独房の中で頭の中を空っぽにして、他に誰がそこにいたのか想像することができました」と彼女は説明している。「その最中はこんなことを経験することはもうないだろうから、本を書くことはないと思っていました」しかし、ジリアン・ローレン=シュライナーは今は違う心境だという。「本を書くことが私のやるべきことです」
無罪を主張した後、裁判官は彼女がメンタルヘルスの診療への切り替え対象であると判断しており、プログラムではカウンセリングと無作為の薬物・アルコール検査が義務付けられている。「メンタルヘルスの診療への切り替えが報じられた時に私は『私は銃を持った犯罪者じゃない、狂った犯罪者になった』と冗談を言っていました」
「私のPTSDは紛れもない現実です。私は性的人身売買と家庭内暴力の被害者です。メンタルヘルスの診療への切り替えが報じられた時、私が思ったのは『分かった。みんな、このことを話すことを恐れているんだ』ということでした」と彼女は続けている。「私は語ることのできるポジションにいると思いました」
ジリアン・ローレン=シュライナーとスコット・シュライナーは今月、離婚を申請したことが明らかになっている。
ジリアン・ローレン=シュライナーは離婚の原因として「和解しがたい確執」を挙げており、配偶者扶養費を求め、スコット・シュライナーに弁護士費用の支払いを要求している。
彼女は名前もジリアン・ローレンに変更しようとしている。スコット・シュライナーとジリアン・ローレン=シュライナーは2005年にハワイで挙式しており、13歳と17歳の二人の息子をもうけている。ジリアン・ローレン=シュライナーは共同親権を求めている。
ジリアン・ローレン=シュライナーは米『ローリング・ストーン』誌に対して長年にわたり夫婦は疎遠になっていたが、警察との事件がすべてを「危機」に追い込んだと語っている。
「今の自分自身、自分の行動を理解するために昔のトラウマを振り返り、向き合わなければなりませんでした」と彼女は語り、今の目標は離婚を乗り越えて、「最高の自分」になることだと述べている。
「離婚に関する報道は本当に傷つきました」とジリアン・ローレン=シュライナーは語っている。「私は夫に尽くしてきましたが、それでも公の場でそれを見るのはつらかったです。周りの雑音を遮断して、一日中布団にくるまって過ごしていました。離婚とはつらいものです。誰であろうと」
ジリアン・ローレン=シュライナーは二人で築き上げてきた人生と家族を今でも誇りに思っていると語っている。「彼は今でも親友です。素晴らしい子どもたちもいて、それぞれの変化を常に支え合ってきました」
「私たちは人として成長しています。情熱的な人間で、クリエイティヴな人間でもあります」とジリアン・ローレン=シュライナーは続けている。「一緒に変化し、成長していきたいと願っています。でも、私たちは別れてしまったのです」
インスタグラムに投稿した共同の声明で二人は出会った頃の「本能のままの自分たちを懐かしく思う」と述べている。
今年、ウィーザーは事件後まもなくコーチェラ・フェスティバルに出演しており、スコット・シュライナーはロサンゼルスの自宅外で『ニューヨーク・ポスト』紙の取材に応じて、「妻は大丈夫だよ。お気遣いありがとう」と語ったものの、事件について詳細を語ることはなく、「コーチェラで会おう」と締めくくっている。
Copyright © 2025 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.



