Photo: Sharon Lopez

オアシスのギタリストであるゲム・アーチャーは今年の再結成公演でポール・“ボーンヘッド”・アーサーズと共演したことについて語っている。

ゲム・アーチャーは『ギター・ワールド』誌のインタヴューで11月23日にサンパウロ公演で締めくくられたオアシスの再結成公演を振り返っており、前任のギタリストだったポール・“ボーンヘッド”・アーサーズを共演を果たしている。

「何年もの中でポール・“ボーンヘッド”・アーサーズとは何度も会ってきたし、いつも素晴らしい人だなと思っていたんだ」とゲム・アーチャーはリハーサルで一緒になった時のことを語っている。「私の妻はポール・“ボーンヘッド”・アーサーズとは昔から近い間柄で、だから『よし、完璧だ!』と思ったよ。今は彼のことがさらに詳しくなった。兄弟のように知っている間柄みたいな感じなんだよ」

「私がオアシスに加入したのは1999年で、その後の展開を考えると、自分は彼の代わりを務めたわけではなくて、バンドとしての方向性が変わったんだよね。オアシスに2本のギターが必要だったのは明らかだけど、ノエルが言うように『バレー・コードさえ弾ければそれでいい』というわけではなかった。自分が加入した時は完全に自由な感じだったんだよ」

ゲム・アーチャーは次のように続けている。「だから、ポール・“ボーンヘッド”・アーサーズの代わりを務めたわけではない。違うものだったんだ。今回、ポール・“ボーンヘッド”・アーサーズと共演したけど、土台のような存在なんだよね。他のすべてのサウンドを素晴らしくまとめ上げる接着剤なんだよ。リズム・ギタリストとして見落とされているけど、彼にはそういったフィーリングがあるんだよ」

ポール・“ボーンヘッド”・アーサーズのプレイスタイルについてゲム・アーチャーは次のように語っている。「アコースティック・ギターを、ゲインの高いエレクトリック・サウンドで弾いているような感じなんだ。独自のものがあるんだよね。ギターをアンプに通したら、あんなに自由に弾ける人はなかなかいないよ」

ゲム・アーチャーはステージに3人のギタリストが立つことになった理由についても語っている。「そのおかげで解放的になったんだ。すべてが解放的になった。最初に集まった時にノエル・ギャラガーに『一つのバンドに3人のギタリストがいたことある?』と訊かれて、『あるわけないじゃないですか』と言ったら、ノエルが『ボーンヘッドにはボーンヘッドをやってもらって、俺たちはそれに合わせていこう』と言ったんだ」

「それに、あらゆるニュアンスを捉えようとしていたわけじゃないんだ。曲の邪魔をしたくなかった。“Cast No Shadow”でも私はスライド・ギターを弾いているんだけど、昔はあんなことをする余地なんてなかったんだ」

ポール・“ボーンヘッド”・アーサーズは前立腺ガンの治療で一時的にツアーを離脱していたが、南米公演でツアーに復帰しており、インスタグラムで2025年について「人生最高の年」と振り返っている。

ポール・“ボーンヘッド”・アーサーズは2022年に扁桃腺ガンから完治していたが、今年、前立腺ガンと診断されたことを明かしている。そして、「次の時期の治療」を受けるためにオアシスの再結成公演におけるアジア/オーストラリア公演には参加せず、南米公演から復帰する形となっていた。

今年7月、曲間でバンド・メンバーを紹介する際にノエル・ギャラガーはポール・“ボーンヘッド”・アーサーズについて次のように語っている。「ギターの彼がいなかったら、こんなことにはならなかっただろう」

先日、ゲム・アーチャーはオアシスの今後についても言及しており、「何でもあり得る」としながらも「これから何が起こるかはまったく分からない」と語っている。

ゲム・アーチャーは次のように続けている。「ノエルが言っていたのは『巨大な才能には休みはない』ってことでね。どう受け止めてもらっても構わないよ」

ツアー・メンバーとして参加したキーボーディストのクリスチャン・マッデンもツアーの舞台裏と2026年の見通しについて語っており、2026年に公演が行われる可能性についても言及している。「これからもすごく訊かれることになるんだろうね。でも、本当に僕が分かっていると思うのかい? 結局のところ、僕は働きアリなんだ」

再結成公演については『ピーキー・ブラインダーズ』の製作総指揮を務めるスティーヴン・ナイトがプロデュースする映像作品が製作されることも発表されている。監督はLCDサウンドシステムのドキュメンタリー作品『シャット・アップ・アンド・プレイ・ザ・ヒッツ』を手掛けたディラン・サザンとウィル・ラヴレースが担当している。

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