Photo: Shawn Thomas

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストであるトム・モレロはベアトゥースのヴォーカリストであるケイリブ・ショーモとコラボレーションして、オンラインRPG『ファイナルファンタジーXIV』に提供した“Everything Burns”の音源が公開されている。

『ファイナルファンタジーXIV』は大型アップデート・パッチ7.4「霧の中の理想郷(アルカディア)」が12月16日に公開されており、それに合わせて12月18日午前0時に“Everything Burns”が公開されている。

“Everything Burns”のミュージック・ビデオはこちらから。

“Everything Burns”は、息子のローマンとのコラボレーションとなる“Soldier In The Army Of Love”、アメリカ移民関税執行局への抵抗を表明する“Pretend You Remember Me”などとともに、トム・モレロが今後リリースするソロ・アルバムにも収録される予定だという。

「ビデオ・ゲームに曲を入れようとしているのではなく、意味のある素晴らしい曲を作ろうとしていたんです」とトム・モレロはインタヴューで語っている。「“Everything Burns”は今の時代に本当に重要な曲です。警告であると同時に行動への呼びかけでもあります」

「いろいろな意味で、これは自己を後押しすることについての曲です」とケイリブ・ショーモは続けている。「時々、絶好調で、何者にも私を止めることができないように感じることがあります。また、この曲は、自分が誰であろうと、どれだけのお金や権力を持っていても燃えやすい存在であるということも歌っています。だから、この世界で自分が他の人にどんなひどいことをしているのか、自覚してくれ、ということなんです」

“Everything Burns”は『ファイナルファンタジーXIV』の作曲家である祖堅正慶にとって、ある意味夢が実現したような曲だ。今年、彼は『NME』の取材でレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンへの愛について、そしてオーケストラ・スコアが中心のこのゲームが時に壮大なロックリフを「要求」することがあると語っていた。 「このコラボレーションは私にとってビッグバンのようなものです」と祖堅正慶は説明している。「宇宙が爆発したんです」

この予想外のクロスオーヴァーは祖堅正慶がトム・モレロの音楽の大ファンであるとトム・モレロが聞いたところから始まった。共通の友人を通して二人は連絡を取り合い、一緒に何かをやろうという話になった。しかし、ゲーム開発には長い期間がかかることから、チームは48時間以内に候補曲を聴く必要があった。幸運なことに、彼は既にプロデューサーのタイラー・スミスとソロ曲の制作に取り組んでおり、二人はインストゥルメンタル曲の制作に着手していた。一方、タイラー・スミスは幼なじみでベアトゥースのヴォーカリストであるケイリブ・ショーモに歌を依頼している。

「火曜日の朝の9時でした。ゴミ出しをしていた時に電話がかかってきたんです」とケイリブ・ショーモは語っている。プロジェクトについて説明を受け、参加するならその日のうちに曲作り、レコーディング、そしてヴォーカルのプロデュースをしなければならないとケイリブ・ショーモは伝えられた。「素晴らしいね。問題ないよ」というのが彼の答えだったという。「その時点では音源は聴いていませんでした。でも、いいものになるのは分かっていました。そして驚いたことに本当に素晴らしい曲だったんです。子供の頃のヒーローの一人と、こんなに大きなチャンスで一緒に仕事ができるなんて、キャリアの中でも最高に魔法のような瞬間の一つでした。この曲に参加できたことを心から光栄にいますし、今でも自分がこの曲に関わっているなんて信じられないくらい信じられません」

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