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ザ・ローリング・ストーンズはキース・リチャーズが「全力を傾けられない」として、2026年にUK&ヨーロッパ・ツアーを行う計画を断念したと報じられている。
ここ数ヶ月にわたってザ・ローリング・ストーンズはツアーに関する噂が報じられており、ツアーのピアニストであるチャック・リーヴェルはその可能性を示唆し、今年6月にスポークスパーソンは『ザ・サン』紙に対してバンドはアルバムを完成しつつあり、UK&ヨーロッパ・ツアーを計画していると語っていた。
UK&ヨーロッパ・ツアーは実現することになれば、2024年に北米で行われた『ハックニー・ダイアモンズ』ツアー以来のツアーとなっていた。北米で行われた『ハックニー・ダイアモンズ』ツアーは20公演で約100万枚近くのチケットを売り上げており、2億3500万ドル(約364億円)の興行収入を上げている。
しかし、今回、2026年に予定されていたスタジアム公演の計画はキース・リチャーズが過酷なスケジュールで全力を傾けられないとして断念することになったという。
あるアメリカ人音楽評論家の言葉として『ザ・サン』紙はまもなく82歳を迎えるキース・リチャーズが新たに公演を行う感じではないと報じている。
「ザ・ローリング・ストーンズは大手プロモーターから来夏のツアーについて様々なアイディアや日程を提示されていました」とその音楽評論家は語っている。「しかし、ツアーについて正式に話し合いになった時、キース・リチャーズは全力を傾けられないと思うとして、4ヶ月にわたる巨大なスタジアム公演には乗り気じゃないと語りました」
ザ・ローリング・ストーンズのスポークスパーソンは『NME』に対して報道は事実であると認めている。
『ザ・サン』紙の報道でスポークスパーソンは次のようにもコメントしている。「バンドは今年のツアーを見込んでいましたが、実現しませんでした。ファンにはつらいことでしょうが、ザ・ローリング・ストーンズは万全で、準備が整った時にステージに戻ってきます」
ザ・ローリング・ストーンズについては新作のリリースも噂されており、今年9月にはプロデューサーのアンドリュー・ワットが新作を手掛けていることを明らかにしている。
ここ数年はエルトン・ジョン、レディー・ガガ、エド・シーランらと仕事をしてきたアンドリュー・ワットだが、2023年にリリースされた通算24作目のアルバム『ハックニー・ダイアモンズ』を手掛けている。
さらに、ギタリストのロニー・ウッドはニュー・アルバムが完成したと語っている。ロニー・ウッドは『ザ・サン』紙に対して次のように語っている。「ああ、来年にはニュー・アルバムを聴いてもらえるはずだよ。完成したんだ」
ロニー・ウッドは新たなツアーの可能性についても示唆している。「ああ、いくつかの公演をやりたいと思っているんだ。願わくば、ツアーに戻りたいと思っているけど、今はどうしていくのか待っているところなんだ」
今年9月、キース・リチャーズの息子であるマーロンも新作を制作しているとして「完成間際」だと語っている。
「今はロンドンでレコーディングをやっているんだ」とマーロンは語っている。「西ロンドンのチジックかどこかでやっている。完成間際だと思う。相変わらずランチの後から夜中の2時までとか、とんでもない時間までやっているんだ。そんな夜の時間は別の場所にいたほうがいいね。自分が参加していないと退屈だからね」
ザ・ローリング・ストーンズが具体的に何に取り組んでいるのかと問われると、マーロン・リチャーズは次のように答えている。「アルバムだと思うよ。前作から十分残っていたものがあったからね」
「グラミー賞も受賞したから、士気が上がっているんだ。『よし。もう1枚作れるはずだ。望むんなら、まだまだあるぞ』ってね。次回作をやっているんだと思うよ」
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