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プライマル・スクリームは先日行われたラウンドハウスでの公演で反ユダヤ主義的な表現が見られたという批判を受けて、2026年8月21日に出演予定だったトレンサム・ライヴがキャンセルとなることが発表されている。

プライマル・スクリームは名作『エクスターミネーター』の25周年を記念して現地時間12月8日にロンドンのラウンドハウスで公演を行っている。

報道によれば、ステージのバックで流していた映像ではダビデの星と鉤十字が絡み合ったシンボルが使われていたという。このシンボルは、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相やアメリカのドナルド・トランプ大統領といった政治家の目の上に重ねられていたとされている。

ライヴ後に会場のスポークスパーソンは「反ユダヤ主義的な映像が使われていたことに愕然としています」と述べており、「ライヴに来場したすべての方、そしてユダヤ人コミュニティ全体に対して」謝罪しており、映像について把握していなかったと述べている。

イギリスのユダヤ人に助言や保護を提供するコミュニティ・セキュリティ・トラストもプライマル・スクリームを警察に通報したことを明らかにしている。また、キャンペーン・アゲインスト・アンチ・セミティズムもダビデの星と鉤十字を組み合わせた決断は「不快感を覚え、許しがたい」と述べている。

こうした批判を受けてプライマル・スクリームは声明を発表しており、ライヴで使用された映像について弁明している。

「あの映像はアートの一つです。歴史を参考に、現在の世界各国の政府による行動がその文脈の中でどのような位置を占めるのかを問うものです」と声明には記されている。「議論を巻き起こすためのものであり、憎悪を煽るためのものではありません。自由で多元的でリベラルな社会において表現の自由は行使することのできる権利です」

今回、プライマル・スクリームはこの一件を受けて2026年8月21日に出演予定だったトレンサム・ライヴをキャンセルすることを発表している。トレンサム・ライヴはトレンサム・エステートを会場として日替わりのヘッドライナーを迎えるもので、プライマル・スクリームの日にはザ・コーラルらが出演する予定となっていた。

ヘッドライナーの出演がキャンセルされたため、チケットを持っていた方にはチケットマスターを通じて払い戻しが行われることが発表されている。

チケット業者は次のように述べている。「イベント主催者から以下の情報をお伝えするように依頼を受けました:プライマル・スクリームはトレンサム・ライヴ2026への出演がキャンセルとなったことをお伝えするため御連絡します」

「この判断はバンドが他の場所で使用したと報じられた映像について私たちは支持できないことを受けてです。トレンサムはイベントがすべての人にとって安全で、敬意を払い、誰もが参加できる場となるよう尽力して​​おり、金曜日の新たなヘッドライナーは今後発表される予定です」

プライマル・スクリームは長年にわたって現在もパレスチナを支持することを表明しており、最近ではロンドンで行われたパレスチナ・アクションのデモで逮捕されたザ・オンリー・ワンズのピーター・ペレットにも敬意を表している。

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