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キッスのジーン・シモンズはラジオ局から楽曲のオンエア料を支払われていないため、ミュージシャンは「奴隷以下の」扱いを受けていると語っている。
ジーン・シモンズは現地時間12月9日に米国上院の知的財産委員会でアメリカ音楽公正法を巡る公聴会で発言を行っている。アメリカ音楽公正法はラジオ局に楽曲のオンエア料を作曲者ではないアーティストに支払うことを求めるもので、ジーン・シモンズはエルヴィス・プレスリーやビング・クロスビーのようなスターは不当な扱いを受けていると述べている。
「ビング・クロスビーはおそらく史上最大のヒット曲の一つである“White Christmas”をレコーディングしています。これ以上にアメリカ的な曲があるでしょうか?」
「アーヴィング・バーリンの作曲ですが、当初はAMで、その後はFMで、何百万回とかけられてきました」とジーン・シモンズは続けている。
「クリスマスの度に世界中で『’I’m dreaming of a white Christmas』という一節が聴かれています。これぞアメリカの曲です」
「誰もがお金を受け取っています。ラジオ局は広告を売り、配管工は報酬を受け取り、ディスクジョッキーも報酬を受け取ります。オンエアで唯一お金を受け取っていないのはビング・クロスビーで、これは驚くべきことです」
「この星を制覇したアメリカの楽曲です。エルヴィス・プレスリーはキングです。何百曲も歌っています。しかし、悲しいことにエルヴィス・プレスリーは世界中で何百万回も彼の曲がかけられたにもかかわらず、一銭も受け取っていません」
ジーン・シモンズは物議を醸す危険を冒して、この状況を奴隷制に喩えている。「小さな問題のように見えます。世界では戦争も起きていますが、世界に対する我が国の使者はエルヴィス・プレスリーであり、フランク・シナトラです」
「私たちがスターを適切に扱っていない、言い換えれば、奴隷以下の扱いをしていることが分かったら、どうでしょう。奴隷は食料と水しか得られません」
「エルヴィス・プレスリー、ビング・クロスビー、フランク・シナトラは自身のパフォーマンスから何も得られないのです」
「私たちの子供たち、そして孫たちのために、今すぐこの状況を変えなければなりません。あなたたちは必ずやってくれると思っています。みなさんが敬意を持って行動し、この法案を全面的に施行すれば、大統領も署名するでしょう。正しいことをしてください。アメリカに神の御加護がありますように」
アメリカ音楽公正法については数ヶ月前に支持する公開書簡も出されており、エアロスミス、バーブラ・ストライサンド、セリーヌ・ディオン、ジョーン・ジェット、マライア・キャリー、オジー・オズボーン、スティーヴィー・ニックスらが署名している。
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