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エイミー・ワインハウスの父親であるミッチ・ワインハウスは2人の友人が故人の私物を売却して利益を得ていたことを非難している。
高等法院は現地時間12月8日に、元スタイリストのナオミ・パリーと友人のカトリオーナ・ゴアレイが2021年と2023年にアメリカで行われたオークションに150点以上のエイミー・ワインハウスの私物を出品したことについて審問を行っている。
エイミー・ワインハウスの遺産も管理しているミッチ・ワインハウス側の弁護士は2人が売却をミッチ・ワインハウスに知らせていなかったとして、70万ポンド(約1億4500万円)以上の損害賠償を求めている。
ミッチ・ワインハウス側のヘンリー・レッグ弁護士は書面による提出書類の中で売却された私物には2011年にセルビアのベオグラードで行われた最後の公演でエイミー・ワインハウスが着用したシルクのミニドレスが含まれており、このドレスは2021年に24万3,000ドル(約3700万円)で落札されたと述べている。
他にもエイミー・ワインハウスがデビュー・アルバム『フランク』のジャケット写真で履いていたブーツは19200ドル(約300万円)で落札されており、エイミー・ワインハウスが持っている写真のある血痕のついたバレエ・シューズは4000ドル(約60万円)で落札されている。
弁護士は次のように述べている。「ナオミ・パリーとカトリオーナ・ゴアレイは2021年のオークションに出品したこと、そして、その所有権を主張していることをミッチ・ワインハウスに対して意図的に隠していました」
弁護士はナオミ・パリーが「遺産管理品をオークションに出品するようミッチ・ワインハウスを説得する上で重要な役割を果たした」が、「同意を取り付けることで自らも利益を得ることを」伝えていなかったとも述べている。
ナオミ・パリーとカトリオーナ・ゴアレイは2023年5月に行われたオークションにも品々を出品している。
ミッチ・ワインハウスは審問で次のように語っている。「エイミーと親しかったので、何かしらのものをあげたことは当然だと思いますが、150点というのは信じられません」
ナオミ・パリーとカトリオーナ・ゴアレイは主張を否定しており、落札された品々は友人関係の中でエイミー・ワインハウスからもらったものだと述べている。
ナオミ・パリーの弁護士であるベス・グロスマンは次のように述べている。「両被告は争点となっている品々の大部分はエイミーが2011年に亡くなる前から、そして多くの場合は亡くなる何年も前から所有していたと主張しています。さらに、両被告は争点となっている品々の中には元々自分たちの所有物であり、エイミー・ワインハウスと貸し借りしただけだったとも主張しています」
カトリオーナ・ゴアレイの弁護士であるテッド・ラブデイは「被告は品々の売却を『エイミー・ワインハウスが望んでいたこと』だと信じており、今も信じています」と述べている。
エイミー・ワインハウスは2011年7月23日にカムデンの自宅でアルコール中毒のために亡くなっている。
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