
Photo: Andy Ford for NME
フレッド・アゲインは貴重なインタヴューで楽曲の作り方やなぜ自分に響く批判だけに耳を傾けるのかについて語っている。
フレッド・アゲインはインスタグラムの企画「アスク・イット・エニウェイ」に出演して、新曲制作における自身の考え方、スクリレックス、フォー・テット、ブライアン・イーノといったアーティストと仕事をした経験などについて語っている。
エズラ・コレクティヴのフェミ・コレオソと共に受けたインタヴューでフレッド・アゲインは早い段階で楽曲のアイディアを却下してしまうのではなく、徐々に自分の音楽を受け入れて、より多くの作品をリリースできるようになったと語っている。
「自分としてはメンタル・ヘルスの部分を守ろうとしている。そのおかげで毎日、いい気分で音楽を作ることができる。だから、すべてがそれにつながっているんだ」とフレッド・アゲインは語っている。
「ずっとうまくできなかったんだけど、歳を取るにつれて、いい睡眠や運動により気を遣うようになった。そうすることで、目覚めた時に物事の境界線がはっきりするんだよ」
こうしたバランスのおかげで20代の時は「作ったものの0.0001%」しかリリースできなかったが、32歳の今は「作ったものの1%はリリースできるようになったと思う。だから、よかったよね」とフレッド・アゲインは語っている。
日々、音楽制作をしていくことについてフレッド・アゲインは次のように続けている。「1日に何個かアイディアは出そうとしているんだ。その大半はつまらないものなんだけどね。でも、大切なのは自分が好きなものを見つける行程とその楽しさなんだ。目を閉じて、ペンキを投げつけて、何が残るのかを見てみる感じだよね」
「何度言ってもいいと思うけど、こだわりをもって作業をしながら好きだと思えて、そこから追いかけていくことができた時点で自分にとっては勝利なんだ」とフレッド・アゲインは語っている。「最高の気分になるのはその日に作ったものを再生して、本当に良いと思えた時だね。それが僕が毎日追い求めているドラッグなんだ」
フレッド・アゲインは様々な方面からの批判には耳を傾けないようにしていて、アイディアを渡して、フィードバックを得られる近い友人たちがいると語っている。
「4人でワッツアップのグループをやっているんだ。そのグループには何でも送っている」とフレッド・アゲインは語っている。「全員ミュージシャンではないけど、だからこそ僕は彼らの考えを大切にしている。自分に響くフィードバックを得られるんだよね。それが最も重要なことで、批判は聞かないようにして、自分に響く批判だけに耳を傾けるんだ」
フレッド・アゲインはフォー・テットに連絡をして、一緒に仕事をしたいという思いを伝えたものの、実現したのはだいぶ後だったことについても振り返っている。「何度もやってみても、それを自分への個人的なことだと受け止めずに、復活する力を養っていくことが大切だよね。というのも、それが届くかどうかは自分のせいじゃないからね。まったく関係ないんだ」
フレッド・アゲインは先週10週間で10都市を回り、10曲をリリースしていく「USB002」プロジェクトの一環としてブランコとのコラボレーションとなる“Solo”をリリースしている。
“Solo”の音源はこちらから。
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