ブリストル近郊の森で遺体が発見され、行方不明になっていたイギリスのDJデレクである可能性が高いという。
73歳のDJデレクは「イギリス最高齢のDJ」として知られるブリストルでは知られる人物だった。昨年7月に行方不明となってから家族が捜索を続けていたが、行方はわからないままだった。
『ガーディアン』紙によるとエーボンとサマセットの警察は、木曜日にサウスグロスターシャーのパッチウェイ地域で見つかった遺体が、DJデレクであるという証拠を保持しているという。死因は不明となっており、特定のため内務省の病理学者により検視解剖が行われる予定だという。
中央情報局長官マシュー・アイドンは「本日、デレク・サーペル-モリスの家族に最新情報を伝えた。まだ遺体がデレクであると言い切れる段階にはないが、現場で発見された所持品から本人である可能性が高い」と語っている。
また「デレクを見つけようと全力を注いできたご家族にとっては、かなりつらいことだろう」とコメントを沿えている。
一方、DJデレクの又姪であるジェニファー・グリフィスは「昨夜ニュースを聞いたとき、彼に違いないって思ったわ。家族全員と話したら、皆も同じように感じていたの。もし遺体が彼だったら、私たちの捜索がついに終わるということだけれど、同時にそれはとてもつらいことだわ。最悪の結末だもの。彼はよくクリブス・コーズウェイまでバスに乗っていたから、その辺りで彼の身に何かあったんじゃないかっていう気がしていたのよ」
「彼はずっとそこにいたのに、私たちは違う場所を探して時間を無駄に使っていた気がするわ。今は警察からの連絡を待ってる。確認の電話が来るのをね。最悪な気分よ。ただ全員でここに座って、嫌な知らせが届くのを待ってるなんてね」
DJデレクは一昨年の大みそかに行われた1度きりのライヴを除き、2013年にDJを引退している。彼はロックステディ、レゲエ、スカ、ダンスホール、ソウルなどの分野で知られ、グラストンベリーやビッグ・チルといった大型フェスでもパフォーマンスを披露してきた。
DJデレクは、製菓会社「キャドバリー」の経理部に勤務したのち、30代半ばにDJとしてのキャリアをスタートさせている。2006年のBBCのインタヴューで、彼は何年も続いた「地獄のような家庭生活」の後、キャドバリーを退職し、ブリストルのパブでDJを始めたと語っている。
以来40年以上にわたり、彼はブリストルのクラブシーンの常連としての地位を築いていき、2012年には、ブリストルの音楽シーンに「多大な」貢献を果たしたとして市長に表彰されている。
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