
Photo: Jason Zucco
コンヴァージは通算11作目となるニュー・アルバム『ラヴ・イズ・ノット・イナフ』を2026年2月13日にリリースすることを発表している。
今週、様々な予告がソーシャル・メディアで行われてきたが、来たるニュー・アルバムは結成35周年の節目となる作品で、プレス・リリースでは「パンク、ハードコア、メタルの細分化された世界を横断し続けてきた数十年の旅路の、まさに到達点ともいえる作品」と評されている。
アルバムからは最初の楽曲としてタイトル曲である“Love Is Not Enough”が公開されている。
“Love Is Not Enough”のミュージック・ビデオはこちらから。
“Love Is Not Enough”のインスピレーションについてシンガーのジェイコブ・バノンは「現代世界において、いかに共感と慈悲の心を持ち続けるかを探求している」と語っている。「今の自分が何者で、未来にどのような自分でありたいのか──そして、その過程で群がる連中を退けることができるのかという問いかけだ」
アルバム全体を通してトラックリストは彼らの経験すべてがこれまで以上に明確に結集したものが目指されている。プレス・リリースによれば、「特別ゲストも、スタジオでの小細工も、完璧なテイクを作るための過度な編集も存在しない」とのことで、ジェイコブ・バノンは次のように語っている。「どんなジャンルであれ、特に俺たちのジャンルでは、リアリズムが欠けている作品が多いと思うんだ」
「作品によっては極端に生々しく、混乱していて気が散るものもあるし、逆に細部まで編集し尽くして生命力を奪ってしまっているものもある。完璧なテイクというのは、多少の野性味があるものなんだ。完璧に実行されているわけじゃない。そのワイルドな瞬間こそが力を持つ。本作には強烈な瞬間が多く、怒りに満ちた瞬間も多い。リアリズムはその力強さをさらに増幅させている」
多くのアルバムが伝統的な曲順フォーマットに従い、特に重要となる1曲目、2曲目、最後の曲を目立たせようとするのに対し、『ラヴ・イズ・ノット・イナフ』はとにかく勢いを重視しているとのことで、ジェイコブ・バノンは次のように語っている。「このアルバムは他のコンヴァージ作品にはないことをやっている──ずっと ramp up(加速)し続けるんだ」
「これは完全に意図的なものだ。バンド内で曲順については何十通りもの案を出し合った。みんな音楽を違うように解釈するし、“正しい”曲順なんて存在しないからね。俺たちはいつも、全員が『同じくらい不満足であるべきだ』って冗談を言っているんだけど、今回は確実にこれが一番しっくりきた」
『ラヴ・イズ・ノット・イナフ』は、マサチューセッツ州セーラムのゴッド・シティにてカート・バローにより録音・ミックスされ、ザック・ウィークスがエンジニアのアシスタントを担当している。ジェイコブ・バノンはアートワークとデザインも担当し、各曲に対応するイメージを制作して、炎に包まれた世界を見つめる天上の証人を描いた強烈なアルバム・ジャケットを仕上げている。「俺たちはこのバンドを、人生に欠かせない表現の場だと今も思っている。自分たちのすべてを捧げているんだ。平均的なミドルエイジを過ぎて、これまで以上にさまざまな場所を深く見通せるようになってきた。そしてそれは、俺たちだけの話じゃない。誰もが共感できることだと思っている」
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