
Photo: Big Brother Recordings
オアシスは再結成によるロンドン公演で転落死で亡くなった人物について「悲劇的な事故」だったと警察が結論を下している。
45歳のリー・クレイドンは8月2日にウェンブリー・スタジアム公演で終盤に上層階から転落して亡くなっている。
9月にバーネット検視裁判所で審問が開始され、リー・クレイドンは転落後、ウェンブリーの医療センターに搬送されている。リー・クレイドンはその後「複数の身体損傷」によって亡くなっている。
今回、警察はこの事件を「悲劇的な事故」と結論付けており、「第三者の関与は疑われない」と述べている。
『メトロ』紙の報道によれば、リー・クレイドンは“Champagne Supernova”の終盤で花火が上がっている時に上層階から転落したとのことで、体内からはアルコールが検出されたが、コンサートに「来場した人々にとって普通のこと」だという判断が下されている。
「警察の見解ではこの一件は刑事訴追の対象になりません」とロンドン警視庁のジェイムス・ラフィン刑事巡査部長は審問で述べている。「私たちが見た限りでは、これは悲劇的な事故でした。警察の見解では捜査は完了したと言えるでしょう」
ファンが転落死した現場にいた人々はスタンドの状況について「安全とは言い難かった」と語っている。
リー・クレイドンの遺族は家族のために資金を募るゴーファンドミーも立ち上げており、30000ポンドを超える寄付が寄せられている。
リー・クレイドンの父親であるクライヴ・クレイドンは息子について「勤勉な家族思いの人間」だったとして、「子どもたちを愛していた」と述べている。「息子は素敵な男で、家族といることが大好きでした。すべてがうまくいっていた。本当に打ちひしがれています」
リー・クレイドンのパートナーであるアマンダはリー・クレイドンのことを「一緒にいて最高の人」と評しており、遺族は「事件当夜の状況」について懸念を表明している。
ジェイムス・ラフィン刑事巡査部長はリー・クレイドンの遺族が指摘した問題を認識しており、ブレント区議会に懸念事項を伝え、検討させると述べている。
2026年2月26日に本格的な調査が予定されており、アンドリュー・ウォーカー上級検視官によると、この日になったのは「警察の捜査報告書が揃う」ためだと述べている。
ウェンブリー・スタジアムのスポークスパーソンは『NME』に次のように語っている。「ウェンブリー・スタジアムは非常に高い安全と健康の基準で運営されており、観客とスタッフの安全に関する法的要件を完全に満たしています。また、ISO 45001規格の認証を取得して、準拠しています」
「イベント主催者、地方自治体、運動場安全当局、警察を含むイベント開催に関わるすべての関係者と緊密に連携し、会場に来場する人や会場で働く人全員のために、高い安全基準、セキュリティ、サービスを備えたイベントを開催しています」
この事件を受けて、オアシスは声明で、事件について耳にして「ショックを受けて悲しんでいます」と述べている。「オアシスは犠牲者の御家族と友人に心からのお悔やみを申し上げます」
オアシスの再結成公演は11月22日・23日に行われるサンパウロ公演で締めくくられることが決定している。
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