GETTY

Photo: GETTY

多くのプロデューサーがジョージ・マーティンに追悼の意を捧げるなか、ニルヴァーナのプロデューサーであるブッチ・ヴィグは、ジョージ・マーティンのプロデュース技術が『ネヴァーマインド』をバンドが作る手助けとなったことについて説明している。

報道によれば、ジョージ・マーティンの死因についてはまだ明らかにされていないが、遺族は事実を認めており、プライバシーへの配慮を求めている。

『ガーディアン』紙は、マーク・ロンソンやポール・エプワース、ナイジェル・ゴッドリッチといった最近のプロデューサーからの追悼コメントを募っている。ガービッジのメンバーであり、ニルヴァーナの1991年の大ヒット作『ネヴァーマインド』をプロデュースしたブッチ・ヴィグは、ジョージ・マーティンについて「ロックンロールの歴史で最も重要なプロデューサー」だとし、カート・コバーンとスタジオにいた時の逸話を語っている。

「自分が仕事をしたどれだけの数のバンドに、ジョージ・マーティンのプロデュース技術を持ち出したか言うことはできないね」と彼は語っている。「『ネヴァーマインド』のレコーディングの時に、僕はカート・コバーンにヴォーカルの重ね録りをしてほしかったんだ。でも、彼はやりたがらなくてね。だって、あまりにウソっぽい感じのサウンドになると思ってたからね。それで、僕が『そう。ジョン・レノンもヴォーカルの重ね録りをしてるんだよ』と言ったんだ。言ったら、すぐにカートは『OK』と言ってくれたんだ。彼はその後、すべてのヴォーカルで重ね録りをしっかりやってくれたんだよ」

ポール・マッカートニーもジョージ・マーティンへの追悼声明を発表しており、彼が亡くなったと聞いて「すごく悲しい」と語っている。ポールは「もし誰かが5人目のザ・ビートルズの座を得ることができるとすれば、その座はジョージのものです」と認めている。

ジョージ・マーティンは1926年にロンドンで生まれ、1947年に海軍を除隊後、1950年にアビー・ロード・スタジオへアルバイトとして入社し、ジャズやラウンジ、コメディのレコードをパーロフォンでレコーディングし、最終的にA&Rのトップとなっている。ザ・ビートルズのプロデュースにおいては「5人目のビートル」と呼ばれ、1996年にナイトの称号を与えられている。

広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ