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スクイーズは2017年発表の『ザ・ナレッジ』以来となる8年ぶりのニュー・アルバム『トリクシーズ』を2026年3月6日にリリースすることを発表している。

本作は、ソングライティング・パートナーシップ初期だった19歳のクリス・ディフォードと16歳のグレン・ティルブルックが1973年頃に書かれたもので、コンセプト・アルバムやロック・オペラが主流であった時代背景に加え、クリス・ディフォードの頭の中にはニューヨークの作家、デーモン・ラニオンの歯切れ良いアンダーワールド風の語り口が渦巻いていたという。楽曲は、架空のナイトクラブ「トリクシーズ」を舞台にした物語の集合体として構成されている。

アルバムからはリリース発表に合わせて、“Trixies, Pt. 1”の音源が公開されている。

しかし、これらの楽曲には1つ問題があったとのことで、クリス・ディフォードは次のように語っている。「曲作りには本気で取り組んでいましたが、これは僕たちが初めてレコードを作るより3〜4年も前のことでした。簡単に言うと、これらの曲を適切にレコーディングするための音楽的な経験がまだ足りなかったのです」

グレン・ティルブルックは次のように続けている。「当時書いた曲には驚かされます。今の自分はとても誇りに思っているし、特に若かった僕たちがこんな曲を書いたという事実を誇りに思っています。今回の収録曲は、あの時に書いたままのものです。違うのは、今の僕ならバンドのメンバーに曲を教えられるという点だけです。あの頃はコードの名前すら知りませんでした!」

アルバムはスクイーズのベーシストを務めるオーウェン・ビドゥルがプロデュースを手掛けている。

さらに『トリクシーズ』はクリス・ディフォードとグレン・ティルブルックを創作面でのパートナーシップの原点に戻すことで、新たな楽曲制作の原動力にもなったという。『トリクシーズ』と同時進行でレコーディングされたまったく新しいスクイーズのアルバムも完成しており、後日リリースされる予定となっている。

グレン・ティルブルックは微笑みながら次のように語っている。「『トリクシーズ』の曲を再訪した時、涙が出ました。曲が素晴らしいという理由もあるけれど、まだ自分が聴いたことのない、そしてこれから書くことになる曲がたくさんあると気付いたからです」

クリス・ディフォードは次のように続けている。「この年齢になって、10代の自分たちがこんなに素晴らしい曲を書いていたと再発見できることは、本当に喜びでしかありません。とても誇らしく感じています」

アルバムのトラックリストは以下の通り。

What More Can I Say
You Get The Feeling
The Place We Call Mars
Hell On Earth
The Dancer
Good Riddance
Don’t Go Out In the Dark
Why Don’t You
Anything But Me
It’s Over
The Jaguars
Trixies Part One
Trixies Part Two

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