AC/DCのオリジナル・ヴォーカリストであるデイヴ・エヴァンスは、ブライアン・ジョンソンがバンドとのパフォーマンスをやめることになるという報道を受けて、もう一度自身がパフォーマンスを行うことを提案している。
AC/DCは先日、ブライアン・ジョンソンが医師によって「ただちにツアーをストップさせるか、さもないと完全な聴力損失の危険性がある」と診断されたのを受けて、USツアーのいくつかの公演を延期することを発表している。
バンドはオフィシャル・サイトに声明を発表しており、延期した公演について「おそらくゲスト・ヴォーカリストを迎えて今年のどこかで」行われるとしている。
1974年に短期間シンガーを務めていたデイヴ・エヴァンスは『シドニー・モーニング・ヘラルド』紙に次のように語っている。「ゲストとして1公演できたら素晴らしいよね。(元メンバーも)バンド全体の一部だと思うんだ。いつの時期にいたかは関係なくね」
さらにこう続けている。「多くの人が大音量で音楽を聴くことで聴覚を失うことについて軽口を叩いてるよね。僕は問題になったことないんだけど、ブライアン・ジョンソンにとっては悲しい事実だったと思ったんだ。シンガーにとっては生命線だからね。ライヴ・パフォーマンスというのはすごく自分自身のためのものでもあるからね。観客やアドレナリンを失うことは、彼にとって大変のことだろうね。パフォーマンスって人生でも大きな高揚感を与えてくれるものだからね」
デイヴ・エヴァンスはAC/DCの一つの音源、1974年のシングル“Can I Sit Next to You, Girl”にしか参加していない。その後、ラビットというバンドを結成し、最近はソロ・キャリアに乗り出している。
ブライアン・ジョンソンは前シンガーのボン・スコットが亡くなったのを受けて1980年に加入している。
AC/DCは6月にマンチェスターとロンドンでのスタジアム公演が予定されており、これらの公演がブライアン・ジョンソンなしで行われるかどうかは現在のところ分かっていない。『NME』はバンドの広報担当者に連絡をとっている。
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