Photo: Henry Redcliffe

チャーリーXCXはジョン・ケイルとのコラボレーションとなるニュー・シングル“House”が公開されている。

ニュー・シングル“House”はエメラルド・フェネル監督による映画『嵐が丘』のために書き下ろされたアルバムから最初に公開された楽曲で、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのレジェンドであるジョン・ケイルが参加している。

シネマティックな不気味なサウンドの楽曲はゴシック/インダストリアル・ロックの領域へと踏み込んだもので、ジョン・ケイルのスポークン・ワードが不吉な前兆を醸し出している。

ミュージック・ビデオはミッチ・ライアンが監督を務めており、チャーリーXCXが自身の肌に蝋をたらすシーンが印象的に使われている。

チャーリーXCXはこのプロジェクトの経緯について昨年のクリスマスにエメラルド・フェネル監督から電話をもらって、『嵐が丘』のために曲を書くことに興味があるかと訊かれたと語っている。「脚本を読んで、すぐに感銘を受けて、フィン・キーンと私は彼女が作り出した世界に繋がる曲を1曲のみならず、たくさん作ることになった」

「前作のアルバムにどっぷり浸かっていたので、まったく新しい、正反対の世界に逃避できることが楽しみだった。『嵐が丘』というと、いろんなことが浮かんでくる。情熱と痛み、イングランドについて、ムーアという湿原について、その泥と寒さ、決意と気概、そういったことが浮かんでくる」

チャーリーXCXはヴェルヴェット・アンダーグラウンドのドキュメンタリーでジョン・ケイルが語った言葉――ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの曲は「エレガントでありながら残酷でなければならない」――に惹かれて、ジョン・ケイルに連絡を取ったという。

「この映画の音楽に取り組んでいる時は『エレガントでありながら残酷』という言葉が何度も頭に浮かんだ」とチャーリーXCXは語っており、ジョン・ケイルと仕事ができて「幸運だった」と述べている。「夏が終わっても、まだジョン・ケイルの言葉のことを考えていた。彼の言葉に深くインスピレーションを受けた曲について意見を聞き、コラボレーションできるかどうか確認するために連絡を取ることにした。連絡が取れて、電話で喋ったんだけど、その声はエレガントでありながら残酷だった」

先日、チャーリーXCXは2024年に商業的にも批評的にも大きな成功を収めたアルバム『ブラット』以降の活動についてグウィネス・パルトロウのポッドキャストで「ストリングスでいろいろなことを試している」と語っている。

エメラルド・フェネル監督による映画『嵐が丘』はイギリスで2026年2月11日に、アメリカで2026年2月13日に公開される予定となっている。映画ではマーゴット・ロビーがキャサリン・アーンショウを、ジェイコブ・エロルディがヒースクリフを演じる。

チャーリーXCXはエイダン・ザミリが監督を務めるドラマ『ザ・モーメント』に出演することも決定している。

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