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ジャック・ホワイトはザ・ホワイト・ストライプスがロックの殿堂入りを果たしたことを受けて、「姉」であるメグ・ホワイトに賛辞を寄せており、オリヴィア・ロドリゴ、ファイスト、トゥエンティ・ワン・パイロッツがカヴァーを披露している。

ロックの殿堂入り式典は現地時間11月8日にロサンゼルスのピーコック・シアターで開催されており、アウトキャスト、サウンドガーデン、シンディ・ローパー、チャビー・チェッカー、バッド・カンパニー、ジョー・コッカー、ザ・ホワイト・ストライプスがロックの殿堂入りを果たしている。

イギー・ポップはザ・ホワイト・ストライプスの紹介役を務めており、「ジャック・ホワイトという騒々しいロケットを打ち上げるのに役立ったのはメグのサポートだったと思う」と語っている。

ジャック・ホワイトは殿堂入りのスピーチで長年、公の場を避けており、今回も出席しなかったメグ・ホワイトスピーチの原稿作成を手伝ってくれたと語っている。「このあいだ、メグ・ホワイトと話をしたんだ。彼女は長年彼女のことを応援してくれた人々にものすごく感謝していた。それは彼女にとってものすごく大切なことだったんだ」

ジャック・ホワイトはメグ・ホワイトから一緒に歩いている時に動物たちが彼らのことを見つめてきたことを話してほしいと頼まれたとも語っている。「デトロイト動物園でも象がまったく同じことをしてきたことがあった。彼女はそれを伝えてほしいと言っていたんだ」

ザ・ホワイト・ストライプスは自分たちを姉弟と自称してきたが、2001年に1996年に結婚して、2000年に離婚した記録が見つかっている。しかし、ザ・ホワイト・ストライプスは姉弟であるという主張を続け、2005年に米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューで次のように語っている。「バンドの二人のメンバーが夫と妻、恋人同士だと分かると『なるほど』ということになるけれど、姉弟ということになると、『面白い』という感じになるんだよね」

「関係性よりも音楽に興味を持ってもらえる。バンドを組むことで関係を保っていられるのかどうかといったことが気にならなくなるんだ」

ジャック・ホワイトは影響を受けたアーティストとしてロレッタ・リン、フガジ、ミスフィッツ、ザ・ストロークス、ブラック・フラッグといったまだロックの殿堂入りを果たしていないアーティストを挙げている。

ジャック・ホワイトはスピーチの最後をメグ・ホワイトに事前に伝えようとしたものの、ここで初めて披露する話で締めくくっている。

「メグ・ホワイトに事前に送ろうと思ったんだけど、忙しくてできなかったんだ。だから、今夜ここで読み上げようと思う」とジャック・ホワイトは語っている。「ある時、女の子が木を登った。木には男の子が登っていた。弟だった。木はとても立派で美しいように見えたけど、それはただの樫の木だった」

「二人はパレードの神輿を作るこの世界を愛していた。樫の木の後ろにあるガレージで手作りしたものだ。車輪にあしらった巨大なペパーミントを見て、男の子は誇らしい気持ちになった。その誇らしい気持ちはモーター・シティで育まれたものだ。そう聞くと、大きな工場のようだけれど、ただの小さなガレージだった。男の子は姉である女の子を見て、リトル・ラスカルズのように『ライヴをやろう』と言ったんだ」

「二人は神輿を引きながらキャス・コリドーをパレードした。白馬、あるいは赤のエコノラインに引かれたペパーミントの上に立ってみた。回った多くのブロックには人がいなかったけれど、人がいるブロックもあった。そうした人々には歓声を上げる人もいれば、笑う人もいれば、石を投げてくる人もいた。二人はその場で手拍子をして、歌い、曲を作り始めた」

「観続けて、身体を揺らしている人もいた。一人の人物は笑顔で微笑んでくれた。男の子と女の子はお互いを見つめ合って、笑い合った。二人は傲慢さの罪を感じていた。でも、笑い続けていた。新しい自由に笑い、二人は相手に何かを感じさせたことを分かっていた」

「笑いかけてくれる人たちが自分たちの知らない人であることに二人は気付いた。ただ、知らない人ばかりではなかった。神もそこにはいいた」

ジャック・ホワイトは若いミュージシャンたちに汗を流して働くように呼びかけている。「画面を放り出して、狭い部屋から出て、夢中になってください。何かに夢中になるのです。私たちはみんな、あなたが作ったものを分かち合いたいと思っているのです」

式典でザ・ホワイト・ストライプスがパフォーマンスを披露することはなかったが、ファイストとオリヴィア・ロドリゴは2001年発表の『ホワイト・ブラッド・セルズ』に収録の“We’re Going To Be Friends”をカヴァーしている。“We’re Going To Be Friends”は2009年放送の『レイト・ナイト・ウィズ・コナン・オブライエン』でザ・ホワイト・ストライプスが最後のパフォーマンスで披露した楽曲となっている。

トゥエンティ・ワン・パイロッツは“Seven Nation Army”をカヴァーしており、オリヴィア・ロドリゴは“Seven Nation Army”を「史上最高にアイコニックな楽曲」と評している。

先日、ジャック・ホワイトはイランのテヘランで路上ミュージシャンが披露したザ・ホワイト・ストライプスの“Seven Nation Army”の映像が話題となっていることを受けてコメントしている。

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