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オジー・オズボーンのギタリストを長年にわたって務めてきたザック・ワイルドは亡くなる直前にもう1枚アルバムを作りたがっていたと語っている。
オジー・オズボーンは7月5日にバーミンガムで最後のライヴ「バック・トゥ・ザ・ビギニング」を行っており、その17日後の7月22日に享年76歳で亡くなっている。
ザック・ワイルドは「バック・トゥ・ザ・ビギニング」を行った時期にオジー・オズボーンから一緒に次のアルバムをレコーディングするというアイデアについてメールで連絡があったため、こんなにも早く亡くなるとは予想していなかったと語っている。
「オジー・オズボーンがメールをくれたんだ。『ザック、次のアルバムをやろう。というのも、『ノー・モア・ティアーズ』の頃にオールマン・ブラザーズ・バンドやレーナード・スキナードの影響を受けていた時期が好きなんだ。ヘヴィでメロディックだけど、猛烈にヘヴィというわけではないだろ』ってね」
「それで『了解です。やりたいことならばどんなことでも』と答えていたんだ」とザック・ワイルドは語っている。
インタヴューでザック・ワイルドはオジー・オズボーンの死と、彼が亡くなる前にやりたいことをすべてやり遂げたことについて振り返っている。「最後のライヴもやったし、回想録も書き上げた。ドキュメンタリーも作った。オジー・オズボーンは『よし。これで出ていくことにするよ』という感じだったんだ。やるべきことをすべて終わらせて、『よし。これで終わりだ』という感じだったんだよ」
オジー・オズボーンは最後の日々を追った二つのドキュメンタリーが公開されている。1本はパラマウント+で配信された『オジー・オズボーン:ノー・エスケープ・フロム・ナウ』で、もう1本はBBCで放送された『オジー・オズボーン:カミング・ホーム』となっている。
『オジー・オズボーン:カミング・ホーム』の終盤でオジー・オズボーンは44000人の観客の前で最後のライヴを行ったことについて次のように振り返っている。「できたことと言えば……すごくフラストレーションだったのはステージを駆け回る代わりに座ってなければならなかったことだ」
オジー・オズボーンは次のように続けている。「あれは拷問だったね。あの椅子から降りたくてたまらなかったからね。9曲の間、あの椅子に座っているのは謙虚な気持ちになった。ライヴは本当に素晴らしい終わり方だった」
ザック・ワイルドは今年7月、最後のライヴ「バック・トゥ・ザ・ビギニング」での共演を振り返って、次のように語っている。「楽屋にはみんな、母親なんかも含めていたから、自分としてはただただ彼に休んでもらいたかった。後で彼には会えると思っていたんだよ。翌日とかね。でも、会えなかった。オジーから最後に受け取ったメールは『ザッキー、ごめんな。人がたくさんいて、騒がしかったな。君に会えなかった』というものだった。『すべてに感謝しているよ』ってね。言葉を交わしたのはそれだけだった。『愛しているよ、相棒』ってね。それだけだった」
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