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ポール・マッカートニーは国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)が開催されるのにあたって会議で肉食を提供するのは「ガン予防会議でタバコを配るようなものです」としてベジタリアン食を提唱している。
ポール・マッカートニーは1975年に妻のリンダ・マッカートニーと共にスコットランドの農場近くでラム肉を食べていた際に、草を食む子羊たちを目にして以来、長年にわたってベジタリアンと動物の権利を訴えてきている。
ポール・マッカートニーとリンダ・マッカートニーは菜食主義の倫理的・環境的メリットを公に訴え、1991年には独自の食品ブランド「リンダ・マッカートニー・フーズ」を立ち上げている。ポール・マッカートニーはリンダ・マッカートニーが1998年に亡くなった後もPETAと緊密に協力を続けている。
今回、11月10日から21日にわたってブラジルのベレンで国連気候変動枠組条約第30回締約国会議が開催されるのにあたってポール・マッカートニーは声明を発表している。
ポール・マッカートニーは次のように述べている。「気候変動サミットで肉食を提供するのはガン予防会議でタバコを配るようなものです。畜産業界は地球に大きな被害を与えている森林破壊と気候変動の一番の要因となっています。模範を示して、会議ではすべて菜食にすることを求めます」
PETAはX/ツイッターの投稿でキャプションに次のように添えている。「ミッションに合わせてメニューも考えましょう。地球を破壊する肉食を提供するという気候変動に関する国連による会議の偽善を案じて、ポール・マッカートニーはCOP30の主催者に書簡を発表しています」
Align the menu with the mission! Concerned by the @UN’s Climate Change Conference’s hypocritical plans to serve planet-killing meat, Sir @PaulMcCartney wrote a letter to #COP30 organizers. pic.twitter.com/HWcLvMFvjO
— PETA (@peta) November 5, 2025
ミート・フリー・マンデーの運動は2009年にポール・マッカートニーと娘のメアリーとステラによって2009年に始まっており、1週間に1度肉食を止めることを提唱するものとなっている。2021年の調査によると、このプログラムに5年以上参加した人の30%以上が肉食を完全にやめることになったという。
2020年にはイングランドの学校給食で魚、肉、乳製品を提供することを義務付けるガイドラインの変更を求めており、子どもたちにビーガンの選択肢を提供するよう提唱している。
ポール・マッカートニーは1971年にリンダ・マッカートニー、デニー・レインと共に結成したウイングスについて語られた新刊『ウイングス:ザ・ストーリー・オブ・ア・バンド・オン・ザ・ラン』が11月4日に刊行されており、自らの監修によるウイングスのアンソロジー・コレクションが11月7日にリリースされている。
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