Photo: Barnaby Fairley

ベイビーシャンブルズは12年ぶりとなるニュー・シングル“Dandy Hooligan”がミュージック・ビデオと共に公開されている。

ベイビーシャンブルズは2025年の再結成ツアーを来週からスタートさせる予定となっている。

“Dandy Hooligan”のミュージック・ビデオはこちらから。

「洗練されて見事に仕上がったレゲエ/スカのポップ・ソングなんだ。鋭い杖を使って素早く動くような素敵なメロディーもあるんだよ」とピート・ドハーティはこの曲について説明している。

「ベイビーシャンブルズとしては歌詞はイギリス国民戦線と相対してきた伝説的な人物へのオマージュなんだ」

“Dandy Hooligan”は長年反ナチス活動家として活動してきたベイビーシャンブルズの仲間であるボブ・モリスの逸話に軽く基づいたものとなっているということで、ボブ・モリス本人が出演しているミュージック・ビデオはロジャー・サージェントが監督を務めている。

“Dandy Hooligan”は最近ノルマンディとマンチェスターでレコーディングされたとのことで、オアシスの来日公演にも参加したマイク・ムーアがプロデューサーを務め、ロス・オートンがミックスを手掛けている。

ベイビーシャンブルズはツアーが始まるのに際して『NME』のインタヴューに応じており、新曲が出る可能性についても言及していた。「大きなライヴをやる時はシングルとかカップリングのBサイドをリリースするにはいいタイミングだよね」とピート・ドハーティは語っている。

「アイディアはいくつかあるから、スタジオに入ったらそれを試してみるよ」

ベイビーシャンブルズは2005年にデビュー・アルバム『ダウン・イン・アルビオン』をリリースしており、その後は2007年発表の『ショッターズ・ネイション』、2013年発表の『シークエル・トゥ・ザ・プリクエル』という2枚のアルバムをリリースしている。

ピート・ドハーティはベイビーシャンブルズの再結成についてギタリストのミック・フィットノールが数年間クリーンになったことで実現したと語っており、6月に亡くなったパトリック・ウォールデンも参加する予定だったと述べている。

ピート・ドハーティはパトリック・ウォールデンが亡くなったことが「実現の大きなきっかけになった」として、「演奏中に彼の顔を見上げるということを真っ先に考えたんだ。それは重要なことだったね」と語っている。

「ずっとそういう話をしていて、あの曲をもう一度演奏したいという思いがあったんだ」とピート・ドハーティは続けている。「でも、それとは別ににあったのが依存症の問題だった。僕とミック・フィットノールは不健全な影響を与えてしまう危険性があった。だから周りの人たちも会いたがらなかったし、おそらく僕たち二人とも会うのは得策ではないと分かっていたんだ」

ベイビーシャンブルズはデビュー・アルバム『ダウン・イン・アルビオン』の20周年記念盤が12月12日にラフ・トレードよりリリースされることも決定している。20周年記念盤にはオリジナル・アルバムの16曲に加え、当時の音源から5曲が追加収録されることが決定している。

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