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スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンはベーシストのダーシー・レッキーとの確執が報じられる中でバンドの成功に「大きく貢献してくれていた」と語っている。

ダーシー・レッキーはスマッシング・パンプキンズのオリジナル・メンバーで、2000年発表の『マシーナII』まですべてのアルバムに参加している。しかし、脱退後はビリー・コーガンと激しい言葉の応酬を繰り広げていた。

2018年にビリー・コーガンはダーシー・レッキーとの再結成について「くだらないリアリティ番組」のようと語り、関係は「永遠に」断たれることになったと語っている。

その後、ダーシー・レッキーはビリー・コーガンについて「我慢できない」として、「脳腫瘍を患っている」と語っており、ビリー・コーガンは「ああ、それは彼女が言った400もの名誉毀損的な発言の一つに該当するだろう。事実ではまったくない」と応じている。

ダーシー・レッキーは2018年のインタヴューでもビリー・コーガンの気性の荒さを批判しており、「彼は自分のことを醜いと思っている。だから、周りを美しい人で囲んでいるのよ」、「彼は歌も下手で、それも自覚している」と語っている。

しかし、今回ビリー・コーガンはサブスタックで公開された映像でダーシー・レッキーのバンドへの貢献について語り、バンドの成功にたくさん貢献していると語っている。

「あまりダーシー・レッキーの貢献について語ってこなかったよね。ただ、数年前に起きたことはどちらにとってもいい印象を残すことはなかった」とビリー・コーガンは語っている。「けれど、これまでも言ってきたし、もう一度言っても何の問題もない。ダーシー・レッキーはバンドを前進させること、バンドを停滞させること、バンドを後退させることをはっきりと知らせるタイプだった。そして、おそらく僕ら4人にとって、彼女の意見は重みをもって受け止められてきたんだ」

「だから、精神的にも感情的にも彼女はバンドの成功に大きく貢献してくれていた」とビリー・コーガンは続けている。「だから、それを否定するつもりはない。だって、彼女の音楽的意見を尊重してきたからね」

「他のことに関しては意見が合わなかったこともある」とビリー・コーガンは語っている。「でも、音楽においては繋がっていた。それはパワフルなものだった。そして、バンドを構成する4つの要素が一つになった時、それがバンドを偉大にしたんだと思う」

「少なくともあのラインナップで作った3枚のアルバム、そのうち2枚はとても重要なアルバムになった。それは自分が大切にしているものだ。もっとそういう作品がなかったことは残念だけど、1999年にもう一度挑戦しようとしたんだ。でも、ミュージシャンの人生において直線的に進んでいくことなんてないんだよ」

ダーシー・レッキーは1999年にバンドを脱退しており、2000年に活動休止するまでは元ホールのメリッサ・オフ・ダ・マーがベーシストを務めている。2006年に再結成してからはジンジャー・レイエス、マーク・チューリン、ニコール・フィオレンティーノ、マーク・ストーマー、シエラ・スワンがベーシストを担当してきている。現在はピーター・フックの息子であるジャック・ベイツがベーシストを務めている。

スマッシング・パンプキンズは『メロンコリーそして終りのない悲しみ』の30周年記念盤が11月21日にリリースされることが決定している。

30周年記念盤にはオリジナル・アルバムに加え、全80分超の1996年の本作ツアー未発表ライヴ音源を収めた2CDと、ビリー・コーガンによる解説を掲載したブックレットが封入される。

先日、ビリー・コーガンは『NME』に対して『メロンコリーそして終りのない悲しみ』が30周年を迎えることについて次のように語っていた。「親会社のレーベルと協力して、何らかのスペシャル・エディションを出せないか取り組んでいるところなんだ。ソロでもツアーをやることを発表しようとしていて、一環としてアルバムを称えるものにしようと思っている。他にもあるんだけど、まだ言えないんだよね」

「不思議な感じだよ、30年も経ったなんて信じられなくてさ。楽しみだけれど、同時に『この30年で一体何があっただろう?』と思うところもあるんだ」

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