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U2は2025年のウディ・ガスリー賞を受賞して、現地時間10月21日にオクラホマ州タルサのケインズ・ボールルームで行われた授賞式でパフォーマンスを披露している。
この賞は「声なき人々の擁護者であり、世界を光で照らすプラットフォームの使い方を理解して、解決すべきこととその方法を提示した」人物に対してウディ・ガスリー・センターが毎年授与するものとなっている。
ウディ・ガスリー・センターの専務理事であるキャディ・ショウは次のように語っている。「U2は音楽を使って不正に立ち向かい、行動を促すというウディ・ガスリー賞の使命を体現する存在です。2025年のウディ・ガスリー賞をU2に授与することで、自らを問い続け、世界中の人々を結びつけ続ける音楽の遺産に敬意を表したいと思います」
ボノはステージに上がってウディ・ガスリーの音楽や家族から受けた影響について語っている。「アメリカに王族がいるとしたら、それはガスリー家でしょう。言ってみれば、ケネディ家のようなものです」
授賞式でボノとジ・エッジは“One”、“Sunday Bloody Sunday”、“Running to Stand Still”を演奏しており、ウディ・ガスリーの“Jesus Christ”もカヴァーしている。他にも“Mothers of the Disappeared”、“Pride (In the Name of Love)”といった楽曲も演奏されている。
観客が撮影したパフォーマンス映像はこちらから。
ウディ・ガスリー賞は2023年にはプッシー・ライオットに、2021年にはブルース・スプリングスティーンに授与されている。これまでにメイヴィス・ステイプルズ、クリス・クリストファーソン、トム・モレロ、チャックD、ジョーン・バエズらが受賞している。
先日、U2はイスラエルとパレスチナの紛争について声明を発表して、ボノはベンヤミン・ネタニヤフ政権の軍事行動について「今や未知の領域のように感じられる」と述べている。
ボノはハマスについて「極悪非道」にして「邪悪」だとしながら、イスラエル政府については「疑いなく断固として非難に値する」と述べている。
「ネタニヤフ首相とその極右政権が、ガザ地区やヨルダン川西岸のパレスチナの人々に加えてきた残虐行為にはいかなる正当化の余地もありません。10月7日以降だけでなく、その前から行われてきましたが、今目にしている邪悪な無法行為は今や未知の領域のように感じられます」
今年1月、ボノは『ジ・アトランティック』誌に論説を寄稿して、「世界の至る場所で健康と人道が危機に晒されている中で」自由を提唱する方法についても自身の見解を述べていた。
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