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セックス・ピストルズのベーシストであるグレン・マトロックは新たなフロントマンであるフランク・カーターと共に新曲を作る「アイディアがある」と語っている。
昨年、グレン・マトロック、ギタリストのスティーヴ・ジョーンズ、ドラマーのポール・クックはジョン・ライドンの代わりにギャロウズのフロントマンであるフランク・カーターを迎えて、ロンドンのブッシュ・ホールで再結成公演を行っている。その後、セックス・ピストルズはUKだけでなく、世界各国でライヴを行っている。
今回、グレン・マトロックは新曲をレコーディングする準備を進めており、様々な選択肢を検討していると語っている。
グレン・マトロックは『デイリー・スター』紙に次のように語っている。「スティーヴ・ジョーンズとも話をしたんだけど、アイディアがあって、フランク・カーターは素晴らしい作詞家だからね。全員、アイディアを持っていて、ただ今は忙しくて、取り組む機会がないんだよね」
グレン・マトロックは新曲がセックス・ピストルズの功績に与える影響についても語っている。「なにより自分たちが新曲をリリースすることをみんなが望んでいるのか、自問自答しなきゃいけない。最終的にどうなるのかは誰にも分からないね」
昨年、グレン・マトロックは『NME』に対してフランク・カーターと新曲を作る可能性について次のように語っている。「もう一度やってみて考えてみるよ。おそらくリハーサルを始めたら、出てくるものがあるんじゃないかな」
「でも、世間はセックス・ピストルズの新しいレコードを待っているのかな?」とグレン・マトロックは続けている。「分からないよね。96年にジョン・ライドンが言った言葉が好きなんだ。ジャーナリストが『新作を作ることはありますか?』と尋ねたら、ジョン・ライドンは『なんでだい? 昔の作品のどこが問題なんだ?』と言ったんだ」
『NME』はスティーヴ・ジョーンズにも話を聞いており、スティーヴ・ジョーンズは次のように語っている。「新曲を作ってライヴでやったとしたら、みんなはいなくなって、ドリンクを飲みだすんじゃないかな。素晴らしいザ・ローリング・ストーンズの曲を最後に聴いたのはいつだい?」
「若い頃は時間があって、クリエイティヴだし、機転が利く。歳を取っていくと、そういうものはなくなっていく。間違っているかもしれないけどね」
一方、ジョン・ライドンはフランク・カーターを迎えてセックス・ピストルズとしてライヴをやることについて批判している。「その意図には悪意とも言えそうなものがある。それにカラオケだしね。そういうことになるんじゃないかな。しかし、あのバンドの三ばか大将は新曲を書くのに何年かかっているんだ? それを聴いてみたいけどね」
ジョン・ライドンは今年5月にさらに次のように語っている。「おかしな話だよね。私がバンドに注いできた誠実さ、激しさ、純粋な正直さ、そして心からの感情を安易なものにしている」
「もちろん、そんなものはカラオケだ。でも……いいかい、ミスター・カーター、お前はジョニー・ロットンじゃない。俺なんだ。そうだろ? 止めてくれ」とジョン・ライドンは続けており、フランク・カーターに一つだけお墨付きを与えている。「彼は正しい精神で引き受けたんだと思うんだけどね」
セックス・ピストルズは先月北米ならびに南米ツアーをスタートする予定だったが、スティーヴ・ジョーンズが手首を骨折したため、ツアーは延期されている。
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