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キャメロン・クロウはデヴィッド・ボウイが何十年も前に行ったインタヴューを振り返って、「アンフェタミンに依存していた若者のとりとめのない言葉」だと認めた逸話を明かしている。
映画監督として知られるキャメロン・クロウはジャーナリストとしてキャリアを始め、その体験は映画『あの頃ペニー・レインと』で描かれている。
当時、ライターとしてデヴィッド・ボウイも取材していたとのことで、18ヶ月にわたってツアーを取材しており、新たな回想録『ジ・アンクール』で数十年後にデヴィッド・ボウイと過ごした日々を振り返っている。
「デヴィッド・ボウイは当時に立ち返りたくなかったみたいだった」とキャメロン・クロウは『インディペンデント』紙に語っている。「彼のあの頃の発言を読み返したんだ。『この時代で残ることになるのはパティ・スミスとクラフトワークだけだねと言ってましたよね』ってね。でも、彼は食い下がらなかった」
「最初は相手にしてくれなかったんだけど、最終的には『キャメロン、あれはアンフェタミンに依存していた若者のとりとめのない言葉だったんだ』と言ったんだ」
キャメロン・クロウは次のように続けている。「デヴィッド・ボウイはあの頃に戻りたくなかったんだろうね。彼は妻を愛していて、ソーホーで素敵な生活をしていたんだ」
キャメロン・クロウはデヴィッド・ボウイが一緒に過ごした時間の多くを覚えていなかったのは悲しかったかと訊かれると、次のように答えている。「あのね、僕はずっとそのことについて考えていたんだ。彼はおそらく全部覚えていたと思う。ただ僕と一緒に思い出したくなかっただけなんだ。でも、それはしょうがないよね」
キャメロン・クロウは次回作がジョニ・ミッチェルを取り上げた作品になることが明らかになっており、インタヴューで「映画にする価値のある人物についての映画であり、私の声が本当に込められた作品になる」と語っている。
映画にはアニャ・テイラー=ジョイやメリル・ストリープが出演すると報じられており、当初は今年のクリスマスの公開が予定されていたが、その締切は過ぎることとなっている。
キャメロン・クロウは本作について次のように語っている。「ジョニ・ミッチェルの人生を描いた映画なんだ。他の誰かの視点ではなく、彼女自身の視点を通して描かれている。知っていることにしても、知らないことにしても彼女の人生に影響を与えた人物が登場する。音楽もまさにシネマティックなんだよ」
デヴィッド・ボウイについては新たなドキュメンタリー作品『ボウイ・イン・ベルリン』が2026年に放送されることがBBCによって発表されている。
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