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デヴィッド・ギルモアはピンク・フロイドで一緒だったロジャー・ウォーターズともう一度一緒にやることは「あり得ない」と語っている。

デヴィッド・ギルモアとロジャー・ウォーターズは1985年にロジャー・ウォーターズが脱退して以降、長らく公然と対立しており、近年は政治的な論争にまで発展している。昨年、デヴィッド・ギルモアはロジャー・ウォーターズについて「ウラジーミル・プーチンや(ヴェネズエラ大統領の)ニコラス・マドゥロといった大量虐殺を行う独裁者を積極的に支持するような人間とは関わらないようにしている」と語っていた。

あれから12ヶ月を経て、デヴィッド・ギルモアの姿勢は軟化していないようで、『テレグラフ』紙のインタヴューでロジャー・ウォーターズと再び活動を共にするには何が必要かと訊かれて、「そんなものはない」と答えている。「そんなことになることはあり得ないね」

デヴィッド・ギルモアは2024年のインタヴューで次のように説明している。「女性やLGBTコミュニティに対するあのような扱いを問題ないと考えるような人間とステージを共にするようなものはない。一方で、僕が知る中でも最もやさしくて、音楽的に才能あるリック・ライトとはぜひステージで共演したいよ」

デヴィッド・ギルモアの妻であるポリー・サムソンはロジャー・ウォーターズについて「腐った芯まで反ユダヤ主義」とツイートしている。「プーチンの擁護者で、嘘つきで、泥棒で、偽善者で、脱税をして、口パクを行い、女性蔑視で、妬み屋で、誇大妄想癖がある。あなたのバカバカしさはもう十分だ」

それを受けて、ロジャー・ウォーターズは声明を発表して、ポリー・サムソンのコメントが「驚くほどひどく不正確」だとして「すべてに反論する」としている。

デヴィッド・ギルモアはロジャー・ウォーターズについて語るのは「退屈だ」とも語っている。「いつかは話すことになるんだろうけど、でも、今は話すつもりはないよ。退屈だからね。これで終わりだ」とデヴィッド・ギルモアは答えている。

「前にも言った通り、僕が30代の時に彼は僕らのポップ・グループを脱退した。今じゃ年寄りだし、関わりもない。彼の作品のことも知らないし、このことについては話すことがないんだよ」

ピンク・フロイドはソニーにバック・カタログの権利を4億ドルで売却することで合意している。

デヴィッド・ギルモアは最新作『邂逅』に伴うワールド・ツアーの模様を収録した『ラック・アンド・ストレンジ・コンサーツ』が日本版独自パッケージ2CD+2BD 7インチ紙ジャケット仕様で10月17日にリリースされている。

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