トゥールのファンの男性が、イスラエルでパレスチナ人による襲撃にギターで立ち向かったと報じられている。
イスラエルでは昨年10月以来、パレスチナ人などによる襲撃が相次いでおり、これまでに29人のイスラエル人が殺害されたことが明らかになっている。
3月8日にもテルアビブ南の港町、ヤッファにてパレスチナ人による襲撃があったが、AP通信によれば、イシャイという名前で知られるトゥールのTシャツを着た男性が襲撃に立ち向かったという。
イシャイは次のように語っている。「座ってギターを弾いていたんだけど、通りのほうから叫び声が聞こえてきたんだ。男がナイフを持って僕に襲い掛かってくるのが見えたから、僕はギターで襲い掛かって、頭にギターを叩きつけたんだよ。彼は完全に気絶してしまってね。どうすればいいか分からなかったから、僕はそのまま逃げたんだ」
警察によれば、気絶した男はその後、ビーチに向かって走り、警官に射殺されるまで襲撃を続けたという。
この日、テルアビブにはイスラエル首相らとの会談のためジョゼフ・バイデン米副大統領が到着したばかりだったという。
トゥールのギタリストであるアダム・ジョーンズは、昨年11月に米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューで、「バンドは新作のアルバム制作に全力で取り掛かっているが、まだ完成には程遠い」と語り、近々開催されるツアーがアルバム制作からのちょっとした息抜きになるとも明らかにしている。
しかし、アダム・ジョーンズはアルバム制作は「素晴らしい」と述べ、このように付け加えている。「何もかもすべてうまくいっている。すべてがうまく行きすぎて驚いているくらいだよ。とてもワクワクしているし、出来上がるのが待てないよ。三者三様で、好みが違う俺たちだからこそ生まれるあの美しいコラボレーションは、俺が長い間足りないと思っていたものだね。やっぱり、みんなで集まって一緒に素晴らしいものを作るというのは、とても美しくて、やりがいのあることなんだ。だからそうだね、とてもハッピーだよ」
トゥールは2016年1月にアメリカ・ツアーを行っている。
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