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フォンテインズD.C.とオーロラはイスラエル軍による「ひどい扱い」を受けたとされるグレタ・トゥーンベリに自身の思いを表明している。
環境活動家のグレタ・トゥーンベリは『ガーディアン』紙が入手した書簡によれば、国際水域で拿捕され、イスラエルの監房に不法に拘束された後、ひどい扱いを受けたとスウェーデン当局に訴えている。
『ガーディアン』紙が入手したメールによると、監房を訪れたスウェーデンの当局者はトコジラミのいる監房に拘束され、ほとんど水も食料も与えられなかったと述べている。
イスラエル軍はこの件で少なくとも39隻の船舶を拿捕して、グローバル・スムード船団の乗組員を拘束しており、その後、虐待があったと報じられている。グローバル・スムード船団はジェノサイドが続く中、イスラエルの海上封鎖を破り、占領下のガザ地区に不可欠な人道支援物資を届ける取り組みとなっている。
「大使館員はグレタ・トゥーンベリと面会することができました」とメールには記されている。「彼女は脱水症状であることを伝えてきました。水と食料の供給量が不十分だと述べています。発疹が出たとのことで、トコジラミが原因ではないかと疑っています。ひどい扱いを受けたとして、硬い床の上に長時間座っていたとも述べています」
「別の拘束者は別の大使館員に対してグレタ・トゥーンベリが写真撮影中に国旗を持たされているのを見たと伝えています。グレタ・トゥーンベリはその写真が公開されるのではないかと懸念しています」
グレタ・トゥーンベリへの虐待疑惑は少なくとも二人の船団員が証言しており、彼らは現地時間10月4日にイスラエル軍から解放されている。
「私たちの目の前でグレタ・トゥーンベリの髪を引っ張り、彼女を殴って、イスラエル国旗にキスするように強要しました」とトルコ人活動家のエルシン・チェリクは『アナドル通信社』に対して語っている。「他の人々への警告として、考えられる限りのあらゆることを彼女にしたのです」
イタリア人ジャーナリストのロレンツォ・アゴスティーノは「イスラエル国旗に囲まれて、戦利品のように見せしめにされていました」と述べている。
フォンテインズD.C.はインスタグラムのストーリーでこうした報道を受けて「グレタ・トゥーンベリがイスラエル軍によって暴力的な扱いを受けた。髪を引っ張られ、殴られ、イスラエル国旗にキスするように強要された」と述べている。
ネイディーン・シャーやガービッジのシャーリー・マンソンもグレタ・トゥーンベリの拘束に関する報道に言及している。
グレタ・トゥーンベリとノルウェーで石油に関する抗議活動を共に行ったオーロラは涙ながらに「彼らを帰国させてほしい」と訴えている。「彼女がしてきたのは飢餓に追い込まれて死に瀕している国のために決起しただけです」
今年3月、イスラエルはガザ地区へのすべての検問所を封鎖している。それ以降、必要な物資は届けられておらず、国境なき医師団によると、栄養失調率が急上昇し、「人道的状況が急速に崩壊している」として、世界各国の支援団体が警鐘を鳴らしている。
グレタ・トゥーンベリが船団と共に拿捕されるのは二度目で、今年6月にも同様の取り組みを行ったが、イスラエルに阻止され、国外退去となっている。
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