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T. レックスは未発表曲“I’m Dazed”がリリースされており、マーク・ボランが暮らしていたロンドンの自宅にはブルー・プラークが設置されている。
イングリッシュ・ヘリテッジは「イギリスの音楽やカルチャーへの並外れた貢献」を称えて、現地時間9月30日にメイダ・ヴェールのクラレンドン・ガーデンズ31番地にブルー・プラークを設置している。
セレモニーはマーク・ボランの誕生日にイエスのキーボーディストであるリック・ウェイクマンが参加して行われている。セレモニーにはファンやミュージシャン仲間、友人などが参加して、マーク・ボランの生涯と功績を称えることとなっている。
ブルー・プラークの設置に合わせてデーモン・ミュージック・グループは1975年にレコーディングされた未発表曲“I’m Dazed”も公開している。“I’m Dazed”と共に1982年発表のアルバム『ビリー・スーパー・デューパー』より“Billy Super Duper”のレア・テイクも公開される。
プレス・リリースによれば、これらの音源は「忘れ去られていたスタジオ・テープから最近発見されたもので、マーク・ボランの音楽世界を垣間見る新たな素晴らしい窓を開くものになるだろう」と評されている。
“I’m Dazed”は1975年3月にパリ近郊のエルヴィル城のスタジオで最初にレコーディングされ、今回公開された2度目のヴァージョンは1975年4月22日にミュンヘンのミュージックランド・スタジオでレコーディングされている。
マーク・ボランはエンジニアのラインハルト・マックと共に曲をプロデュースしており、スティーヴ・カーリー、グロリア・ジョーンズ、デイヴィー・ラットン、ディノ・ダインズが参加している。
音源を発見したデーモン・ミュージック・グループの顧問であるマーティン・バーデンは次のように述べている。「T. レックスの古いテープを整理していたら、今まで聴いたことのない曲がいくつか見つかりました。リールを再生してマーク・ボランの声が聞こえてきた時は、まさに魔法のようでした」
「50年の時を経て、完全未発表曲“I’m Dazed”を発掘できたことは、まるで隠された宝物を見つけたような気持ちで、ファンにとって真の贈り物となるでしょう。この曲は、マーク・ボランが国境や大陸を飛び越えて世界を飛び回る生活を送り、生涯で最も革新的な音楽を生み出していた時代にレコーディングされました」
「長い年月を経て、こうして新しい音楽をお届けできることを大変嬉しく思います」
リック・ウェイクマンは次のように続けている。「もしマーク・ボランが今日、私たちの霊としてここにいてくれたら、このブルー・プラークを見てきっと大喜びして、曲を書いていたことでしょう」
「マーク・ボランは本当に特筆すべき人物で、自分が成し遂げたいことに対して並外れた明確なヴィジョンを持っていました。それが、音楽、ファッション、そして芸術のあらゆる分野で彼を唯一無二の存在にしたのです」
「これだけの歳月が経った今でも“I’m Dazed”や“Billy Super Duper”といったT. レックスの未発表曲が発見されているというのは、本当に素晴らしいことです。彼の創造力がいかに深く豊かであったかを証明しています」
BBCラジオ3の司会者であるペトロック・トレローニーは次のようにコメントしている。「マーク・ボランは単なるヒットメーカーではありませんでした。70年代の音楽シーンだけでなく、それ以外のジャンルにおいてもサウンドとスタイルを一変させた、きらびやかな革命を先導した先見の明のある人物でした」
「フォークのルーツ、エレクトリック・ロック、そしてデカダンなスタイルを融合させた彼の音楽は、グラム・ロックへの扉を開き、彼の恐れを知らない自己表現は未来のアイコンたちへの道を切り開いたのです」
「このメイダ・ヴェールのブルー・プラークはアーティストとして絶頂期に拠点としていた建物を記念するものです。ここから彼は世代の想像力を捉えてみせたのです」
“I’m Dazed”のミックスはT. レックスの大ファンだというスティーヴン・ウィルソンが手掛けている。限定の7インチ・シングルは11月7日にリリースされる。
T. レックスは1975年発表のアルバム『ブギーのアイドル』の50周年盤が2025年のナショナル・アルバム・デイにリリースされることも決定している。
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