Photo: 20th Century Studios

ブルース・スプリングスティーンは伝記映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』について「最も熱烈なファンにとっても新しい情報」が入っていると監督が語っている。

スコット・クーパーが監督する本作は1982年発表のアルバム『ネブラスカ』が制作された6ヶ月間を描いたもので、ジェレミー・アレン・ホワイトがブルース・スプリングスティーンを演じている。本作はアメリカで10月24日より、日本で11月14日より劇場公開される。

監督のスコット・クーパーは『エンパイア』誌の新たなインタヴューで『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』で採用したアプローチについて、ブルース・スプリングスティーンは反伝記映画なんだと語っている。

「言われたんです。『スコット、自分に関する真実は必ずしも美しいとは限らないよ』ってね」とスコット・クーパー監督は語っている。

「そして、この映画がロックスターの神話とはかけ離れたものになることについて話し合いました。ブルース・スプリングスティーンにとって最も重要だったのは聖人伝にはしないことでした」

スコット・クーパー監督は大ファンにも知らないことがあるはずだと述べている。「この映画には最も熱烈なファンにとっても新しい情報となることがあります。ブロードウェイ公演でも、ドキュメンタリーでも、自伝でも取り上げられていなかったことです」

スコット・クーパー監督は次のように続けている。「ブルース・スプリングスティーンは一度も荒削りな部分をなくすようには言いませんでした。しかし、ブルース・スプリングスティーンに他に期待することがあるでしょうか? しぶしぶながらアメリカの道徳的良心となってきた人物です」

先日、ブルース・スプリングスティーンは人生において「困難な」時期が描かれているにもかかわらず、伝記映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』の製作を承認した理由について語っている。

「伝記映画じゃないんだよ」とブルース・スプリングスティーンは語っている。「31歳と32歳の頃、人生から何年かを切り取って、特定のアルバムを作った時期、人生で本当に困難な時期を経験していた頃を描いただけなんだ。自分も歳を取ったし、今何をしようとどうでもいいと思っているんだ」

「すごく具体的なアイディアがあったんだ。監督・脚本のスコット・クーパーには何をやろうとしているのか、すごく具体的なアイディアがあって、適切な言葉が見つからないんだけど、この映画は反伝記映画なんだよ」

スコット・クーパーはジェレミー・アレン・ホワイトのアプローチにはブルース・スプリングスティーンの作品を通して感じてきた「強烈なもろさと本物らしさ」があったと語っている。「ジェレミー・アレン・ホワイトにはブルース・スプリングスティーンを形作る2つの要素があるんだ。一つは謙虚さで、もう一つは自信過剰さだよ」

映画で『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』はジェレミー・アレン・ホワイトのほか、『アドレセンス』への出演で知られるスティーヴン・グレアムがブルース・スプリングスティーンの父親を演じ、長年のマネージャーであるジョン・ランドウは『メディア王 〜華麗なる一族〜』で知られるジェレミー・ストロングが演じている。

ブルース・スプリングスティーンは4CD+Blu-ray5枚組から成る『ネブラスカ’82:エクスパンデッド・エディション』が10月17日にリリースされることも決定している。

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