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スーパートランプの結成メンバーであるリック・デイヴィスが亡くなった。享年81歳だった。
訃報は『ヴァラエティ』誌を通して公式の声明として発表されており、ソーシャル・メディアでも明らかにされている。リック・デイヴィスは現地時間9月5日にロング・アイランドの自宅で亡くなったという。
「スーパートランプ・パートナーシップは悲しいことに長い闘病の末に結成メンバーであるリック・デイヴィスが亡くなったことを発表します」と声明では述べられている。「リック・デイヴィスは9月5日にロング・アイランドの自宅で亡くなりました。彼と知り合えて、50年以上にわたって一緒に演奏できたことは特権とも言えることでした。リック・デイヴィスに心からお悔やみを申し上げます」
ソーシャル・メディアでは次のように述べられている。「パートナーであるロジャー・ホッジソンの共作者として彼はスーパートランプの最も有名な曲でヴォーカルとピアノを担当して、ロック・ミュージックの歴史において消えることのない痕跡を残しました。彼のソウルフルな声とウーリッツァーの独特のタッチはバンドのサウンドの心臓部でした」
「ステージ以外でもリック・デイヴィスはそのやさしさ、不屈の精神、50年以上を共にした妻のスーへの献身性で知られていました。深刻な健康問題に直面して、スーパートランプとしてのツアーを続けることができなくなった後、リッキー・アンド・ザ・ロケッツとして地元の仲間たちとの演奏を楽しんでいました。リックの音楽と功績は多くの人々にインスピレーションを与え続け、素晴らしい曲は決して死なず、生き続けるという事実の証明となっています」
リック・デイヴィスはロジャー・ホッジソンと共に1970年にスーパートランプを結成して、73年にジョン・ヘリウェル(サックス)、ダウギー・トムソン(ベース)、ボブ・シーベンバーグ(ドラム)が加入している。このメンバーで制作したサード・アルバム『クライム・オブ・センチュリー』には初の全米トップ40・ヒット“Bloody Well Right”が収録されている。
リック・デイヴィスは“Goodbye Stranger”、“Ain’t Nobody But Me”、“From Now On”、“Brother Where You Bound”、“Rudy”といった楽曲も手掛けている。
しかし、リック・デイヴィスの貢献は1983年にツアー中に脱退したロジャー・ホッジソンの存在の影に隠れがちで、リック・デイヴィスは解散することになる1988年までバンドを率いている。1996年、スーパートランプは再結成して、2002年発表の最後のアルバム『スロー・モーション』まで活動を続けている。
その後も断続的に活動を続け、リック・デイヴィス率いるスーパートランプは2015年に4年ぶりのツアーを行うために再結成したが、リック・デイヴィスが多発性骨髄腫と診断されたため中止となっていた。
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