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バーブラ・ストライサンドはボブ・ディランの私的文書を集めたコレクションから見つかった手紙についてコメントし、70年代後半にボブ・ディランに手紙を送ったことを明かしている。

先日、ボブ・ディランについては、6000を超える手紙やノート、法的文書などを含む私的文書を集めたコレクションが、2017年よりオクラホマ州のタルサ大学に所蔵されることが発表されている。

『ニューヨーク・タイムズ』紙によれば、所蔵品のなかには1978年11月の消印が押されたバーブラ・ストライサンドからの手書きのハガキがあるとのことで、手紙のなかで彼女は花を贈ってくれたことと、一緒にレコードを作るという提案に対してボブ・ディランに感謝しているという。この報道を受けて、バーブラ・ストライサンドは新聞社に連絡をとり、かつての話を披露することになったという。

『ニューヨーク・タイムズ』紙は3月7日、バーブラ・ストライサンドの広報担当者から送られてきた声明を掲載している。

「ボブ・ディランのコレクションに関する『ニューヨーク・タイムズ』紙の最近の記事を読んで、彼がわたしからの手紙を保管していてくれたのを知って本当に感動したわ。

それを受けて、わたしも自分のコレクションのところに行ってみて、保管していた彼からの手紙を取ってきたの。

覚えている限りでは、最初に彼が花と愛らしい手紙を送ってきてくれて、彼と一緒に歌いたいかどうか尋ねてきたの。その返信として、彼のコレクションにある、あの手紙を送って、花とお誘いに感謝したわ。でも、理由はなんにせよ、当時は実現することはなかったの。

何年か後に、(バーブラ・ストライサンドの監督作である)映画『愛のイエントル』が公開される直前に、彼は当時の最新アルバムと、まだ持ってる手紙を送ってきてくれたの。そこにはこう書いてあったわ。『きっときみが大好きな曲がこのアルバムには何曲かあるんだ』

『きみの映画を観るのを楽しみにしてる』。そして、続けてわたしにとっては本当に多くを意味することを言ってくれたの。『きみは僕のお気に入りのスターなんだ。きみの自立性、ウィット、性格、正義感、これらは常に僕に訴えてくるんだ』

学者やファンの方は、わたしの手紙の裏にある物語を知りたいかもしれないと思ったの。わたしに送ってくれた手紙のコピーをボブに送ることも考えてるの。そうすれば、わたしの手紙と一緒に彼のコレクションに入れることもできるだろうから」

ボブ・ディランの私的文書を集めたコレクションが、オクラホマ州タルサ大学に所蔵されることは3月2日に明らかにされている。

『ニューヨーク・タイムズ』紙は、コレクションが大学とジョージ・カイザー・ファミリー財団によって、およそ1500万ドルから2000万ドルで購入されたと伝えている。オクラホマに到着後、2年をかけて所蔵品をカタログ化する作業を行うという。

プレス・リリースによれば、コレクションには、『血の轍』の歌詞で埋められたノート、ジョニー・キャッシュの住所と電話番号の入った1966年に使っていたディランの書類入れ、オーティス・レディングからの名刺、1965年のニューポート・フォーク・フェスティバル出演時に着ていたレザー・ジャケットなどが含まれるという。

これらの品々は「独立宣言の貴重なコピーや、ネイティヴ・アメリカンによるアートの記録、ウディー・ガスリーの書類」などと共に展示される予定だという。

プレス・リリースでディランはこの発表について次のように語っている。「これまでの年月で集められてきた僕のコレクションがようやく家を見つけることができて喜んでるよ。そして、ウディ・ガスリーの作品やネイティヴ・アメリカンの価値のある加工品と一緒になることを喜んでる。僕にとってはすごく意味のあることだし、名誉なことなんだ」

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