Photo: Andy Ford for NME

ニーキャップはソールド・アウトとなったアメリカ・ツアーがキャンセルとなることを発表している。

先日、ニーキャップのモ・カラはウェストミンスター地方裁判所で公判が行われていたが、テロ容疑を巡る裁判の判決が来月まで持ち越されることが決定している。

「アメリカのファンのみなさんへ、悪いお知らせがあります。9月26日にロンドンで行われる次の公判とアメリカ・ツアーの開始が近く、イギリス政府が魔女狩りを続けているために、10月に予定されていたアメリカでの15公演がキャンセルしなければいけなくなりました」とニーキャップは声明で述べている。

「どの公演も完全にソールド・アウトとなっていたので、このお知らせをお伝えするのは悲しいことです。この裁判に勝訴したら、ファンの皆さんのために、さらに大規模なツアーに乗り出すことを約束します」とニーキャップは続けている。「カナダ公演は影響を受けません。ヴァンクーヴァーとトロントでソールド・アウトの4公演を行う予定です」

ニーキャップはアメリカのファンに対して「いいお知らせ」があることも示唆している。

「来週、アメリカのファンに向けて本当に特別なものを公開する予定です。なので、10月もみなさんと繋がることができるはずです」とニーキャップは述べている。「今はトップ・シークレットですが、来週には明らかになります。御期待ください」

最後にニーキャップはギル・スコット=ヘロンの言葉を引用している。「そして覚えておいてください。『The revolution will be no re-run, brothers. The revolution will be live(革命は再放送されません、ブラザー。革命は実時間で起きるのです)』」

チケットはすべて購入した場所で払い戻しされる。公演はニューヨーク、ナッシュヴィル、ワシントンD.C.、ボストン、シカゴといった都市で行われる予定となっている。

今年5月、モ・カラは昨年11月のロンドン公演でヒズボラの旗を掲げたことでテロ犯罪で起訴されている。モ・カラは今年6月の法廷で次回公判まで無条件保釈で釈放されていた。

モ・カラの弁護団はテロ容疑の訴追が期限を過ぎて提起されたとして、この訴訟の棄却を求めている。弁護団は同容疑の訴追は6ヶ月の期限を1日過ぎてから提起されたと主張している。しかし、検察側は訴追は期限内に提起されたと主張している。

今年5月、ニーキャップはモ・カラの起訴を受けて罪状を「否定」しており、「自分たちを猛烈に弁護していく」と述べている。「これは政治的な取り締まりだ。これは関心をそらすためのカーニバルだ。自分たちが論点などではない。大量虐殺が問題なんだ」

ニーキャップはハマスやヒズボラを支持しているという説に対して否定しており、個人に対する暴力を煽動しているわけでもないと述べており、映像は「意図的に文脈から切り離された」ものだとしている。

2回目の公判後、モ・カラは集まった支援者たちに感謝の意を表して、次のように語っている。「この件は自分だけに留まることじゃないのは、みんな分かっているでしょう。ニーキャップに留まるものでもありません。これはパレスチナと私たちの問題であり、真実から目を逸らすためのものなのです」

「残念ながら、分かっている通り、今日メディアで報じられることになるでしょう。一方、同じタイミングでイスラエルはジェノサイドを行っているのです」とモ・カラは続けている。「だから、みなさんはパレスチナについて、パレスチナの解放について語り続けてください。来てくれて、ありがとうございます」

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