Photo: Andy Ford for NME

ニーキャップは抗議をする人々が妨害するなかでロック・オン・セーヌでパフォーマンスを披露している。

ニーキャップはイスラエルに向けた発言が物議を醸す中で現地時間8月24日にロック・オン・セーヌのステージに立つこととなっている。ニーキャップは今年のコーチェラ・フェスティバルでイスラエルとイスラエルを支援する政権を批判したことで、UKやヨーロッパのフェスティバルにおいて出演者から外される事態も起こっている。

パリで開催されているロック・オン・セーヌはニーキャップを支持して、出演者から外すことはなかったが、残念ながら今年のプログラムから一定の資金が削減されることとなっている。

ニーキャップのステージでは冒頭、親イスラエル派の人々によって抗議が行われたという。それは反ニーキャップと描かれた小さな旗を手に持って振りながら、ホイッスルを吹いて公演を妨害するというものだったが、ニーキャップの指示によって会場から出されることとなっている。その後、フェスティバルの会場では「フリー・パレスチナ」のチャントが広がることになったという。

モウグリ・バップは次のように語っている。「私たちを止めさせようとしたわけで、フェスティバルで演奏させたくなかったんだろう。私たちは彼らを逃すつもりはない。私たちは彼らとは違うし、イスラエルとは違う。喧嘩をしに来たんじゃない。素晴らしい時間を過ごすために来たんだ。ホイッスルを吹く人がいたら警備員に伝えてくれ。出ていってもらう。苛立ちはいらない。すべて愛であり、イスラエルの支援なんだ」

モ・カラは次のように続けている。「怒りもあるし、フラストレーションもある。でも、ここの人にはそんなものを感じてほしくない。愛と楽しさと応援のためにここに来ているんだ」

ニーキャップが抗議をする人々に言及した後はライヴは滞りなく進んだとのことで、ニーキャップは妨害もなくロック・オン・セーヌのパフォーマンスを終えている。

先週、ニーキャップのモ・カラはテロ容疑を巡る裁判の判決が来月まで持ち越されることが決定している。今年5月、モ・カラは昨年11月のロンドン公演でヒズボラの旗を掲げたことでテロ犯罪で起訴されている。

8月20日の公判では判決は保留され、次回の審理が現地時間9月26日午前10時に行われることになったと『テレグラフ』紙は報じている。判事のポール・ゴールドスプリングは事件を審理する権限があるかどうかの判決を下すことになるという。

今年5月、ニーキャップはモ・カラの起訴を受けてで罪状を「否定」しており、「自分たちを猛烈に弁護していく」と述べている。「これは政治的な取り締まりだ。これは関心をそらすためのカーニバルだ。自分たちが論点などではない。大量虐殺が問題なんだ」

ニーキャップはハマスやヒズボラを支持しているという説に対して否定しており、個人に対する暴力を煽動しているわけでもないと述べており、映像は「意図的に文脈から切り離された」ものだとしている。

フレディ・マーキュリー - MR. バッド・ガイ - 40周年記念スペシャル・エディション (限定盤)(SHM-CD)
Amazonで見る
価格・在庫はAmazonでご確認ください

Copyright © 2025 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ