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ザ・フーのギタリストであるピート・タウンゼントはザ・フーのフェアウェル・ツアーが終わったら、ソロでの公演を考えていると語っている。

ザ・フーは「ザ・ソング・イズ・オーヴァー・ノース・アメリカ・フェアウェル・ツアー」と題してアメリカで最後のツアーを行っている。

16公演に及ぶツアーは1971年発表の『フーズ・ネクスト』に収録の“The Song is Over”にちなんで名付けられている。発表では今回のツアーは輝かしい60年に及ぶキャリアを締めくくるものとされている。

今回、ピート・タウンゼントは今回のツアーを終えたら、バンドとしてライヴをやるつもりはないが、ライヴでのキャリアが終わるわけではないと語っている。

ピート・タウンゼントはツアーが終わったらソロ・アルバム『ジ・エイジ・オブ・アンザイエティ』の制作を続ける予定だと語っている。このアルバムは2007年から取り組んでいるもので、ピート・タウンゼントが書いた同名の小説に基づいたものとなっている。

「クリエイティヴではあり続けたいよね。作っている最中の曲があって、140曲くらい準備しているんだ。できているのは26曲だね」とピート・タウンゼントは語っており、メンタルヘルスの問題に取り組む理由について次のように説明している。

「自伝ではないんだけれど、依存症と回復を経験した私自身の精神的な旅を通して、真にリアルなキャラクターを描けると思ったんだ。若々しく、落ち込んでいるのではなく、鋭敏で、ある種の瞬間的な超能力的な感覚を持ち、聴衆を可能な限り幸せにするために、真剣に取り組むことを決意するキャラクターなんだけどね」

「『ジ・エイジ・オブ・アンザイエティ』で会話が始まってくれればと思う。鬱について語るだけでなく、アーティストの特性や彼らが経験していること、例えば、とても利己的で自己中心的だったり、そういう時期を経験したりするアーティストがいることについても語ってほしい。曲を書くのが自分にとってはカタルシスとなっていた。聴いてもらった人はみんな会話のきっかけになったと言っているよ」

このプロジェクトが今後のライヴ活動に繋がるかと訊かれたピート・タウンゼントは「一人でのライヴをいくつか試してみる」予定だが、「チャリティや特別なプロジェクト」のためにロジャー・ダルトリーと再び仕事をすることはまったく問題ないと語っている。

ピート・タウンゼントは「ザ・フーのあらゆる功績」を守っていくためにロジャー・ダルトリーとは引き続き協力していくとも述べている。

「私はソングライターでクリエイターだけど、ロジャー・ダルトリーはザ・フーとそのブランドを軌道に乗せる原動力だった。彼のソロ作でもたとえ交流が薄れても、私たちはこれからも一緒に活動していくよ」

ピート・タウンゼントは過去にも「演奏するのは好きではない」、「魂を埋めてくれるものではない」といった発言をしてきている。ピート・タウンゼントはロンドンで行われた最後のツアーの記者会見でも「この会場にいる人は本当のことを知っているだろうから、嘘を付くのは意味がない」とも語っている。

「ツアーをやるのに夢中というわけではない。これまでもそんなことはなかった。でも、一度ステージに上がって、演奏すると変わるんだ。小さい頃、催眠術に凝っていた歯医者に催眠術をかけられたことがあるけど、ステージに上がれば、いつだって最善を尽くすよ」

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