
Photo: GETTY / Andy Ford for NME
アイルランドの副首相であるサイモン・ハリスは辞任を求める署名が3万人以上から集まっている中でオアシスの再結成公演に足を運んだことが批判を呼ぶこととなっている。
ノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーは8月17日にダブリンのクローク・パークで公演を行っており、UK&アイルランド公演を一旦締めくくる形となっている。
この最後の公演にはアイルランドの副首相であるサイモン・ハリスも訪れている。サイモン・ハリスが公演を訪れたことは辞任を求める署名が3万人以上から集まっている中で物議を醸すこととなっている。
署名活動は何年も側湾症の手術を待っていた9歳の少年、ハーヴェイ・モリソン・シェラットが亡くなったことを受けて立ち上げられたものとなっている。サイモン・ハリスは2017年に保健大臣を務め、アイルランドのどの子どもも側湾症の手術を4ヶ月以上待たせないようにすることを表明していたが、その8年後に少年は亡くなることとなっている。
ハーヴェイ・モリソン・シェラットの両親はサイモン・ハリスが昨年の9月18日に家族と会うと約束していたが、その面会が行われることはなく、子どもは亡くなったことを明らかにしている。
「ハーヴェイの短い人生に思いを馳せ、最後の別れを告げていた日にサイモン・ハリスは兄弟の結婚式で撮影されたセルフィーを投稿していました。その兄弟の存在が障がいの問題に“トップ・プライオリティ”で取り組む理由だったはずです」とハーヴェイ・モリソン・シェラットの両親は述べている。
「実際のところ、サイモン・ハリスにとってはどうでもいいのです。助けを求めている私たちに会う時間さえ割いてくれませんでした。私たちは二度と安らぎの瞬間を得られません。ハーヴェイを見捨てた人たちもそうなるように努めています」
ハーヴェイ・モリソン・シェラットは手術を7年間待っていたが、脊柱の湾曲が著しく進行したため、完全に矯正することは不可能になっていたという。呼吸困難に苦しむ長年の痛みを経て、ハーヴェイ・モリソン・シェラットは2025年7月29日に亡くなっている。
「短い人生でハーヴェイはほとんどの人たちよりも多くの困難に立ち向かい、勇敢で、強く、勇気ある少年でした」とハーヴェイ・モリソン・シェラットの両親は続けている。「彼のことを知ることは彼を愛することであり、彼はこの世界に間違いなく足跡を残しました」
サイモン・ハリスは8月17日にクローク・パークで撮影した写真を投稿しており、次のように述べている。「ありがとう、オアシス。素晴らしいライヴだった。魔法のような雰囲気だったよ」
この投稿を受けて、ある人物は「かわいそうなハーヴェイはこんな日を過ごすことはない……この国のムードを読んでくれ」と述べている。
先週、アイルランド保守共和党の党首であるピーダー・トイベンはサイモン・ハリスの辞任を求める声に加わっており、辞任しなければ10月に不信任決議を求めると述べている。
「2017年、サイモン・ハリスはどの子どもも側湾症の手術を4ヶ月以上待たせないようにするとはっきり言いました。しかし、ハーヴェイ・モリソン・シェラットは手術を33ヶ月も待たなければなりませんでした」
「子どもたちは計り知れない苦痛と苦しみを味わっています。脊柱の湾曲は呼吸困難や肺炎につながる可能性があり、100度を超える湾曲は死に至ることもあります。ハーヴェイ君の湾曲は130度でした。これは許しがたいことです」
サイモン・ハリスはハーヴェイ・モリソン・シェラットの両親と面会することに合意したと報じられているが、面会の実施は確認されていない。
ノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーは7月4日・5日に行われたカーディフ公演から再結成公演をスタートさせており、マンチェスター、ロンドン、エディンバラ、ダブリンで公演を行ってきた。
オアシスの再結成公演はUK&アイルランド公演のほか、北米、南米、オーストラリア、韓国、日本でも公演が行われることが発表されている。41公演に及ぶ2025年の公演は11月23日にサンパウロで行われる公演で締めくくられる。
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