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レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストであるトム・モレロはアメリカ移民関税執行局(ICE)に抗議するためのプレイリスト「ファックICE」を公開している。

今年6月、アメリカ移民関税執行局による滞在資格のない移民の一斉摘発が行われたことで、州兵が派遣されたことや幼い子どものいる家族が離れ離れになったことも含めて、ミュージシャンからも多くの非難の声が上がっている。

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは当時バンドとして声明を発表しており、次のように述べている。「移民や難民を標的にして、犯罪者扱いする、軍による国境政策についてはアメリカの二大政党の両方に責任がある。どちらの政党も戦争を行って、安全と亡命を求める人々の移住を引き起こす破壊的な経済活動を押し付けている。9・11以降、アメリカ移民関税執行局(ICE)と税関・国境取締局(CBP)の予算は300%近くにまで増加している」

「これは家族の別離、拘束、強制送還、電子監視による“デジタル監獄”などの憂き目にあっているコミュニティに対して人種差別的な恐怖をさらに悪化させている。盗まれた国土では政府が誰が『合法』で誰が『違法』か、誰が生き残り、誰が死ぬかを決める権限を持つべきではない」

今回、トム・モレロは「ファックICE」と題したプレイリストを公開している。全65曲を収録したこのプレイリストは、プロテストソングや政治的なアンセムを厳選したもので、多様性と包括性を称える曲に重点が置かれている。

トム・モレロはインスタグラムの投稿で次のように述べている。「自分の近所からあのろくでなしを追い払う時に楽しめる、ちょっとしたロックなサウンドトラックだよ」

公開されたプレイリストはこちらから。

一方、ザック・デ・ラ・ロッチャはストリートウェアのブランド「ボーン・アンド・レイズド」とのコラボレーションによってドナルド・トランプ大統領の不法移民の一斉摘発を批判するマーチャンダイズを発表している。

ザック・デ・ラ・ロッチャはインスタグラムを通して声明を発表しており、ロサンゼルスのコミュニティの結束を呼び掛けている。「私たちは登録を受けていないブラザーとシスターと共に闘っている。昔『コン・サフォス』という言葉があったようにね。好き嫌いにかかわらず、物事とはそういうものなんだ」

「ファシズムには法など通じない。自分たちが法と考えるものを武器にして、標的とする人物にだけ適用して、まったくお咎めもなくコミュニティのメンバーを違法に拘束し、嫌がらせをし、恐怖を与え、消去してみせる」

「こうしている間にも連中は『抗議』と『テロリズム』の境界線を、無実の労働者と『暴力的な犯罪者』の区別を曖昧にしようとしている。市民であろうとなかろうと、それが当たり前になるかもしれない。私たちを支持することは自分自身を守ることになる」

ザック・デ・ラ・ロッチャは投稿を次のように締めくくっている。「メキシコで生まれ育った黒人や褐色人種として何者にも屈しない。人民を救うのは人民だけだ。できるだけ長い平和を」

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