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アル・ジャーディンはブライアン・ウィルソンの葬儀のスピーチでもマイク・ラヴが「自己顕示欲の問題」を見せていたと批判している。

ブライアン・ウィルソンは今年6月に呼吸停止で亡くなっている。享年82歳だった。葬儀は7月上旬にロサンゼルスで執り行われており、友人やコラボレーションをしてきた人物が出席している。

葬儀では共にザ・ビーチ・ボーイズの結成メンバーであるマイク・ラヴとアル・ジャディーンがスピーチを行っている。米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューでアル・ジャディーンはマイク・ラヴを批判して、注目を集めようとしていたと語っている。

「マイク・ラヴはみんなに“Good Vibrations”の歌詞を全部書いたことを知ってもらいたがっていた」とアル・ジャディーンは述べている。「人を悼む気持ちが感じられなかった。そう言っておくよ。マイク・ラヴには深刻な自己顕示欲の問題があるんだ」

「私はブライアン・ウィルソンの話をしていたが、マイク・ラヴはよりマイク・ラヴのことを話していた」とアル・ジャディーンは続けている。「詰まるところ、そういうことなんだと思うよ」

アル・ジャディーンは葬儀のスピーチでもマイク・ラヴの発言に言及したという。「マイク、私だってブライアン・ウィルソンと曲を書いたことはあるんだ。“Surfin’ Down The Swanee River”という曲を書いたんだけど、“Good Vibrations”ほどの大ヒットにはならなかったんだ」とアル・ジャディーンは語り、会場の笑いを誘ったとされている。

アル・ジャディーンとマイク・ラヴは1998年にカール・ウィルソンが亡くなって以降、対立が続いており、2000年代には一連の裁判も行っている。最終的にマイク・ラヴがザ・ビーチ・ボーイズ名義でライヴを行う権利を獲得することとなっている。

アル・ジャディーンとマイク・ラヴはブライアン・ウィルソンと共に2012年に再結成して、ザ・ビーチ・ボーイズとして活動したが、このツアーは短期間で終わっている。2020年、ブライアン・ウィルソンとアル・ジャディーンはザ・ビーチ・ボーイズがドナルド・トランプ大統領への資金を集めるコンサートに出演したことについて一切の関与を否定している。

ブライアン・ウィルソンの訃報を受けて、アル・ジャディーンは次のように追悼の意を表している。「今、最も心が安らぐことがあるとすれば、あなたがカールとデニスと再会して、再びあの美しいハーモニーを歌っていると考えることです」

マイク・ラヴはブライアン・ウィルソンの訃報を受けて次のように述べている。「今日、世界は天才を失いました。私は血を分けた従兄弟である音楽のパートナーを失いました。ブライアン・ウィルソンはザ・ビーチ・ボーイズの中心人物であっただけでなく、サウンドの魂でした」

「子どもの頃にリヴィング・ルームで初めて一緒に歌った時から、彼の音楽的才能は比類なきものでした。彼が思い描いたメロディーと音符に注ぎ込んだ感情を通してブライアンは音楽の歩みを永遠に変えることになりました」

マイク・ラヴはブライアン・ウィルソンが亡くなる3週間前に“‘Fun Fun Fun”や“Surfin’ USA”といった楽曲を一緒に歌ったことを明かしている。

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