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マック・デマルコはAIで生成された音楽について批判して、音楽業界が「おかしな状況にある」と語っている。
マック・デマルコは8月22日に通算6作目となるニュー・アルバム『ギター』をリリースすることが決定している。『インディペンデント』紙の新たなインタヴューでマック・デマルコはキャリアを通しての音楽業界の変化、特にAIの台頭について語っている。
「今はAIが出てきて、急速に進歩してきているという、おかしな状況にあるよね」とマック・デマルコは語っている。「物事が型通りになってきている感じもある。AIのバンドが出回るようになったら、AIで生成されたと気づかずに音楽を聴くことになる。おかしな状況だよ」
マック・デマルコは具体的な名前を挙げなかったものの、AIが生成したバンドとしてはザ・ベルベット・サンダウンが短期間でスポティファイの月間リスナー数を数十万人にまで増やしたことが報じられていた。
「最近はAIを使って歌詞を書いている人がいるってよく聞くけど、ちょっと勘弁してくれよと思ったね」とマック・デマルコは続けている。「重要なのは意図だと思う。山を登りたいとなれば、そこに辿り着くための道具を使うわけだけど、そこに辿り着いた時に何が見つかるのか分からない。幸せだったらいいなと思うけどね」
マック・デマルコはそうした文脈における自身のアルバムの在り方について次のように語っている。「こうした作品ができたことに満足している。自分にとってはピュアでリアルだからね」
「すごく自分らしい作品なんだ」とマック・デマルコは続けている。「アートの最も重要な部分は人間的な要素だと思う。いいものであれ、そうでなくても、自分が聴きたいのはそういうものなんだ」
音楽業界におけるAI技術の活用をめぐる論争が続く中で、最近の調査では音楽業界で働く人々の4分の1が収入を失う可能性があると報告されている。
今年5月、エルトン・ジョン、コールドプレイ、デュア・リパ、ポール・マッカートニー、フローレンス・ウェルチ、ケイト・ブッシュ、ロビー・ウィリアムスらはAIの台頭が続くなかで著作権法を改正するように求めている。
一方、マック・デマルコは2026年2月に来日公演を行うことが決定している。
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